観に行った映画たち

ひとり暮らしをするようになって、暇なときに映画を見るようになった。基本的に単独行動なので、話題作とかには行かず単館上映とかばかり。これまでは邦画特に古いものをよく観に行っていたが、今年は新作洋画も積極的に?観に行こうと思っている。とりあえず、コメントを載せてみました(★が5つで最高点)。

映画瓦版」のコメントも見られます(服部氏運営:映画を観た後によく覗いています)。

Japanese Movie Database」のすばらしいデータベースをリンクしました。邦画だけですが。

 

サイレンス 1998年
監督:モフセン・マフマルバル
出演:タハミネー・ノルマトワ ナデレー・アブデラーイェワ 他

マフマルバル監督作品は昨年観た「サイクリスト」 「ギャベ」に次いで3作品目だ。でもきっと、もう彼の作品を観ることはないと思う。

マフマルバル監督は、映画に特定な意味を求めさせない。かつて三百人劇場で前出の2作品を観たときのチラシに書かれていたことである。「サイクリスト」では、言葉に表すことができないけど主人公との共感が得られた。しかし、「ギャベ」からは得るものがひとつもなかった。ただ色彩がきれいだっただけである。

「サイレンス」もやはり、「ギャベ」と同類の映画であった。今度は盲目の少年を主人公とした”音”物語である。

というように、自分に不向きな作品で後半は居眠り。好きな人にはすばらしい映画となるのであろうが・・・・・・。

映画瓦版のコメント

 

夢だと云って 1998年 フランス ★★★★
監督:クロード・ムリエラス
出演:ミュリエル・メイエット フレデリック・ピエロ ヴァンサン・デュネリアーズ 他


主人公ジュリアンは、いわゆる”知恵遅れ”の少年、19歳。牧場を営む両親、弟、妹、施設から戻った祖母と暮らしている。家族の優しさにつつまれて生活してきたので、ジュリアンは自由だ。籠の中の鳥を放したり、牛を放ってしまったり、街の美人に一目惚れしたりと。そんな彼の悪戯が、警察から施設行きの最後通告を受け両親もとうとう受諾してしまう・・・。

この物語の後半で明らかになる「秘密」は、まだ観ぬ人のために明らかにしてはいけないらしい。

主題は、当然「家族愛」である。ジュリアンという障害児を持った両親、兄が障害児である妹、弟。末っ子の弟は、両輪の視線が常にジュリアンにあるなかで育ってきているから、性格が少々ひねくれている。妹は逆に、兄と年齢がさほど離れていないせいであろうか、兄の純粋な心を認めている。きっと小さい頃一緒によく遊んだのだろう。彼女はこの作品のキーパーソンである。

障害者を突き放すことは簡単である。だけどそれは障害者にとっても、家族にとって、本当に正しいことなのであろうか?札幌に痴呆症の祖母のことを思い出した。

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13デイズ 2000年 アメリカ ★★★
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ケビン・コスナー ブルーズ・グリーンウッド スティーブン・カルブ 他


こんなメジャーな映画を見に行ってしまった!! 全ては雪が悪い。

言うまでもなく、1962年のキューバ危機を描いたもの。勉強不足の日本人にとっては、この映画を見て歴史の勉強をすればいい?ついでにレンタルビデオで「JFK」を借りてみよう!

映画としては、オープニングが説明不足で理解しがたい。アメリカ人にとっては周知の話だから、これでいいのか?

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ダンサー・イン・ザ・ダーク 2000年 デンマーク ★★★★★
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ビョーク カトリーヌ・ドヌーヴ デビッド・モース 他


恥ずかしながら、こんなに泣いてしまった映画はこれまでになかった。

チェコからアメリカに移し、息子と二人で暮らしているセルマは、遺伝性の眼病で視力を失いつつある。そしてその病気は、愛するひとり息子にもいずれやってくる。セルマは働き者で倹約家だ。息子の誕生日に自転車も買ってあげない。なぜならば、彼女の視力があるうちにお金を貯めて、息子の手術費用にあてがわなければならないから。

彼女は自分の眼があと少しで失明するのに気がついているので、夜間勤務や内職までするようになるが、とうとうその眼が原因で解雇されてしまう。それまで貯めた金額は2056ドルと10セント。もうこれ以上働けなくなったときに、そのお金が盗まれてしまう!

自分の全て、100%が盗まれてしまった。そしてそれは、自分のためではなく息子のためのお金。何がなんでも必要なお金・・・。

セルマ演じるビョークの笑顔、口元、眼すべてが悲しい。失明する自分を認め、愛する息子のために自分の全てを捧げる姿。そう、そこに自分はないのだ。全ては息子のため、息子のため、息子の・・・・・・、それでも現れる死への恐怖。

あまりにも悲しくて、かなしくて、どうしようもない映画です。救いのない映画と非難する人がいるけれど、決してそうは思えないすばらしい映画だと思う。

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ヤンヤン 夏の思い出 2000年 台湾・日本 ★★★
監督:エドワード・ヤン
出演:ウー・ニエンジェン エレン・ジン イッセー尾形 他


 とっても日本映画的な台湾映画です。合作だけど。

 とある(中)上流家庭の家族それぞれに起こる出来事を綴ったシリアスドラマ。コンピュータ系企業に勤めるNJ家族は妻の弟(NJと同じ会社に勤めている)の結婚式に出席するが、そのめでたい日に年老いた母が倒れて寝たきりになってしまう。大黒柱のNJは、傾きかけた会社のことと突然出会ったかつての恋人との再会で家庭を振り返る余裕はない。高校生の娘は初恋をする。小学生低学年の息子ヤンヤンは、いろんなことに興味を惹かれ右に左にうろうろしている。妻は倒れた老母の看病と仕事で疲れきっている。

 倒れた老母のまわりで、それぞれがそれぞれの話を形成して物語が進んでいく。NJの、ヤンヤン、ティンティンの・・・。ストーリーの織りなしかた、カメラワーク、なんか日本映画を見ているような気がくる。確かにイッセー尾形は出てくるし、日本ロケもある。

 ただひとつ日本映画と決定的に違うのは、日本人より気が短いということ。特に女性が。

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柳の風 1999年 イラン・日本 ★★★★
監督:モハマド・アリ・タレビ
出演:ハディ・アリブール アミール・ジャンファダ 他


 世界的有名となった、アッバス・キアロミスタミ監督が脚本を書いている子供向け映画です(監督は別の人)。

 ボール遊びで教室のガラスを割ってしまった小学生の少年は、ガラスを弁償するまで授業に入れてもらえず、しかも明日までにガラスを入れないと退学させるといわれてしまう。−−日本じゃ考えられない!!−−主人公は欧州系の顔立ちで金髪だから、どうやらクラスでのけ者扱いされている様子。父親は、みんなで遊んでいたんだから連帯責任だと、お金をださない。

 転校生と仲良くなったことがきっかけで、転校生の父親からお金を借り、ガラスを買い求め学校に戻のだが、買いに行ったガラス屋が遠く丘の上にあって、しかも強風&雨。大きなガラスをもって、風雨のなか学校に戻りガラスをはめなくてはならない。

 子供向けなので、道徳的側面がこの映画のテーマです。その、「一生懸命やること&友情の獲得」がきちんと描かれていて、なかなかよかった。イラン北部の山と緑と雨いっぱいの景色もよかった。

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三文役者 2000年 近代映画協会 ★★★★
監督:新藤兼人
出演:竹中直人 荻野目慶子 吉田日出子 他


 殿山泰司は、この映画の監督でもある新藤兼人や、乙羽信子と密接に関わっており、乙羽は「タイちゃん」と、殿山は「オカジ」と呼び合うほどである。一脇役者として生涯を全うした、殿山泰司を題材として映画を撮ってしまうほどの人物であったのだ。

 殿山泰司は、ありがちだが酒や女にだらしがない。それは酒が好きだから、女が好きだから。でもそれ以上に、映画が大好きでしょうがないのであろう。映画も、酒も、女にも全て一生懸命、直球勝負である。だから、観る側もいつのまにか引き込まれてしまう。不器用だけど、真正面からぶつかっていく生きざまを見せつけられた、いい映画だった。

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ナビィの恋 1999年 オフィス・シロウズ ★★★★
監督:中江裕司
出演:西田尚美 平良とみ 村上淳 他


 オキナワは魅力的だ。あの青い空、蒼い海だけで頭が飛んでしまう。本土から祖父母の住む沖縄の粟国島へ戻ってきた奈々子(西田尚美)のラブストーリーと並行して、祖母ナビィ(平良とみ)のラブストーリーが繰り広げられるのだ!

 奈々子と同じ船で島にたどり着いたなぞの健脚老人サンラーは、ナビィのかつての恋人。ただならぬ仲となった2人は強制的に別れさせられサンラーは追放されていたのだが、60年ぶりに戻ってきて島は騒々しくなる。

 オキナワは寛容だ。そして大らかだ。ありえそうもないこんな恋話だが、すべてを見切ったナビィの夫・恵達らを見ていると素直に信じられてくる。そして、いろんな物事に縛られている自分に気がつくことになるのだ。そう、オキナワの空・海のように素直になろう!

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人情紙風船 1937年 PCL ★★★★
監督:山中貞雄
出演:大河内伝次郎 他


 昨年見逃した、山中貞雄監督の現存する3本の映画のうちの残りの1本。そしてこれが不幸にも彼の遺作となったものである。

 場所は江戸の貧しい長屋。生活するのがやっとの人たちが集まっている。一匹もので危ない橋を渡っている髪結新三(中村翫右衛門)、つてを頼って登用を願っている気高い浪人・海野又十郎(河原崎長十郎)らの周りに起きる出来事を繰り広げます。

 大げさなことが起きない静かな映画ですが、山中貞雄のすごいところは、登場人物のキャラが全て一本立ちしているのだ。セリフや演技に無駄がないのである。1時間半程度の映画なのだが、退屈などまったくしていないのに、2時間は観たような錯覚をしてしまった。こんな経験ははじめてだ。

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巨人伝 1938年 東宝映画 ★★★
監督:伊丹万作
出演:大河内伝次郎 原節子 他


 「ああ無情」を明治日本に置き換えた伊丹監督の遺作。罪人で流刑地を抜け出して「怪力の三平」が、身を隠して町長までになったことを振り返る前半部と、娘と家庭教師の恋愛劇が繰り広げられる後半部に大きく分かれていますが、「真っ直ぐに、正直に生きること」という主題が常に散りばめられている、ある意味道徳的な映画です。

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SELF AND OTHERS 2000年 ユーロスペース ★★★
監督:佐藤真
声:西島秀俊 牛腸茂雄


 「牛腸茂雄という写真家がいた」、すべてがこの一言で尽きてしまうかもしれない。いちどゆっくり彼の写真を見てみようと思った。真っ直ぐにみつめるということがどれだけ大切なのか?被写体の視線だけでなく、彼のカメラ越しの視線も真っ直ぐで強烈であるから。

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山の郵便配達 1999年 中国 ★★★★
監督:フォ・ジェンチイ
出演:トン・ルゥジュン リィウ・イェ 他


 まずは、すごく混んでいた。
 中国という国はほんとうに広い。20年ほど前という設定だと説明しているので、かつてこのような郵便配達があったんだ、と。山間部の村々を、大きなリュック担いで順にまわるのである。
 この郵便配達の仕事を息子に引き継ぐことから映画は始まる。この中国山間部での郵便配達という仕事は、村々をひとつずつまわらねばならない。家にいることは少ないので、家族との交流がどうしても少なくなってしまう。ここの父と息子が、仕事の引き継ぎを通してどう本来の関係を取り戻すか、がひとつのテーマである。
 それ以上に、湖南省の風景が素晴らしい。風景が、この映画最大の演出家である。

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アカシアの道 2000年 ユーロスペース ★★★
監督:松崎 錠治
出演:夏川結衣 渡辺美佐子 杉本哲太 他


 自分の親族の問題もあって、老人性痴呆をテーマにしたこの映画に惹かれて見に行ってしまった。
 母(渡辺美佐子)のもとに娘(夏川結衣)が戻ってきた。それは母がアルツハイマーであり、ひとりで放っておくことができなくなったからだ。母は、若いときに離婚をし娘を一人で育て上げた。学校の先生をし厳格に育てた。その厳格さが親子の関係を悪くさせる原因となり、母子が対立しながら、互いに譲らずに共に生活津留ことになる。
 病状が進行する母、母との関係を取り戻せずに苦悩する娘。過去の軋轢を精算することができずにいても、母の病状は待ってはくれない。この点で、この映画は非常かもしれない。

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ドルチェ〜優しく〜 1938年 日本=ロシア
監督:アレクサンド・ソクーロフ
出演:島尾ミホ 島尾マヤ


 なぜこの映画を作り公開したのであろう?
 自分には全く理解できなかった。

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裸の島 1960年 近代映画協会 ★★★
監督:新藤兼人
出演:乙羽信子 殿山泰司 他


 瀬戸内の小島。そこに男児2人と暮らす家族がある。この島には、水道電気がない。毎日水を汲みに隣の島まで船を漕ぎ何往復もする。その水を小島の斜面に作った畑に撒き続ける。畑に痩せて乾燥しているので、撒いた水はすぐにしみ込んでしまう。
 このような生活をしていた人々が実際にいたということを、映画を観た後に知った。それを知らされるまでは、架空の話だと確信していた。架空の話であれば、この映画のテーマ「それでも生きる、生きなければならない」が活きてくるのだが・・・。

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悪党 1965年 近代映画協会 ★★
監督:新藤兼人
出演:小沢栄太郎 岸田今日子 乙羽信子 他


 時代は室町時代。足利尊氏が京都で北朝を開いた頃。尊氏の右腕格、高師直の傍若無人さを中心に描く。
 師直は、絶世の美人「顔世」の存在を知ってなんとしてでも自分のものとしようとする。しかし、顔世は出雲守の正室である。そのようなタブーには応じることができない。が、師直は強引に事を進めるのである。
 「悪党」のタイトルなので、メインテーマは顔世と出雲守との崇高な精神美ではないのであろう、では「悪党」は師直なのか侍従なのか?こういう結末では、「悪党」のタイトルにふさわしくないし、映画を通して何を伝えたかったのかが見えてこない。

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晩春 1949年 松竹 ★★★
監督:小津安二郎
出演:原節子 笠智衆 他


 小津作品をまだ1つしか観ていない(浮草)から、観てみることにした。
 文筆家の父とふたり暮らしの娘(原節子)の結婚を描く。この時代なので、結婚適齢期は20過ぎであろうか?父を家にひとり残すことが気掛かりで嫁ぐことができない娘、同様に娘を手放さなくてはと思いつつそれができない父を丁寧に描いている。
 どちらかといえば、小津より成瀬のほうが個人的に好みだと思った。

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ギター弾きの恋 1999年 アメリカ ★★★
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ショーン・ペン サマンサ・モートン ユマ・サーマン 他


 友人に勧められて見に行ったのだけれど・・・。
 本当の伝記であったならば、この映画はそれでよかったのかもしれない。だけんどこれは、伝記風の映画だ。物事に必然性を求めてしまう自分にとっては、主人公の出会い・別れが淡々としすぎて納得できないのです。勧めてくれた友人は、そのなかに堪らなく良いシーンがあるらしいとのことなのだが・・・。

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ツバル 1999年 ドイツ ★★★★
監督:ファイト・ヘルマー
出演:ドニ・ラヴァン チュルバン・ハマートヴァ 他


 またひとつ、愉快な映画を見つけてしまった。
 サイレントに近い台詞の少ない作り(どこの言語でもない言葉を少しだけ使う)、言葉の替わりとしての大げさな表現、モノクロに近い淡い色づけ・・・。物語の設定同様、どこにもないモノを作りあげてくれた。
 多少の非現実さもこれなら間違いなく許せてしまいます。

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ミリオン・ダラー・ホテル 1999年 ドイツ・アメリカ ★★
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ジェレミー・デイヴィス ミラ・ジョヴォヴィッチ 他


 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・バンド」は、面白かったんだけれど・・・。
 監督が伝えたかったことはなんだったのでしょう?映画の題材として、このホテルはとっても惹かれるものがあるのでしょう、だけれど主人公、ヒロイン、そして刑事以外の登場人物が、全く立っていないと感じてしまったのは自分だけであろうか?、

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乙女心三姉妹 1999年 PCL ★★★
演出:成瀬巳喜男
出演:細川ちか子、堤真佐子、梅園竜子 他
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ショコラ 2000年 アメリカ ★★★★
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジュリエット・ビノシュ、ヴィクトワール・ティヴィソル 他


チョコレートの味が口の中に広がるあの感じ、それは自由を得た喜びと同じに感じませんか?

宗教的戒律(もちろんキリスト教)に厳しい村に越してきた母と子。復活祭まで続く断食がはじまるまさにそのときに、ショコラ店を開店することになり、街の実力者と対峙することになってしまう。

これは、単に美味しくって面白い映画ではありません。宗教とは何であろうか?ともう一度考えさせられます。なんのための宗教なのか、経文や教典はなぜあるのだろうか?

映画のクライマックス、レノ伯爵に差し出すコップ一杯のドリンクのシーンで、僕はマリア様を見ました。

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ほとけ 2001年 ソニー ★★
監督:辻仁成
出演:武田真治、大浦龍宇一、yuma 他


 「与えるだけの愛」、とは何であろうか?それを「愛」とよんでいいのだろうか?

函館の街、活気が失せ半ば廃墟と化している。ライ(武田真治)は盲目のユマ(yuma)に恋をしている。ユマは、ライの兄で街のチンピラ衆を率いているシバ(大浦龍宇一)に子供の頃から憧れている。そしてライはユマに全く関心がない。

「与えるだけの愛」が成就する先は、奪い取るか自分を壊すかしかない。僕はこれを愛とよぶことはできない。

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year 2000 |

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