最後の授業は卒業識語の15分間の別れの時間です。
{卒業式} 谷川俊太郎
ひろげたままじゃ持ちにくいから
きみはそれをまるめれしまう
まるめたままじゃつまらないから
きみはそれをのぞいてみる
小さな丸い穴のむこう
笑っているいじめっ子
知らん顔の女の子
光っている先生のはげあたま
まわっている春の太陽
そしてそれらのもっとむこう
きみは見る
星雲のようにこんとんとして
しかもまぶしいもの
教科書には決してのっていず
蛍の光で照らしても
窓の雪ですかしてみても
正体をあらわさない
そのくせきみをどこまでも
いざなうもの
卒業証書の望遠鏡でのぞく
君の{未来}
@ 前日黒板に板書しておく。
題名と{}部分は書かないでおく
A 一斉音読 2回
B わからない言葉の説明
こんとん 混じり合ってはっきりしない状態
いざなう 導く
C この詩の題名は何でしょう
・卒業式
D すると「君」って誰のこと
・卒業生
E すると「それ」って何を丸めたの
・卒業証書
F 丸めてのぞいてごらん。
いじめっ子の笑っているかおが見えますか。 男子全員起立 笑いなさい
すましている女の子が見えますか。 女子立ってすまし顔しなさい
G もっと遠くを見るんですよ。
「星雲のようにこんとんとして しかもまぶしいもの」これは何だ
H 卒業証書の望遠鏡でのぞく君の 何だろうか。
・未来
君たちの前には輝ける未来が待っています。
過去を振り返らないで前に進んでいきなさい。
がんばれ。さようなら。