魔術
[魔法]
古代エジプトが発祥の地である。中世の魔術は以下の3種類に分別することができる。
1.ヘルメス学及びカバラからなる本流魔術。ヘブライ語やラテン語が読める神学者や大学教授などの識者が主に研究した。
2.土俗信仰の呪術。貧しい農民層を中心に展開し後の妖術に発展する。
3.上記2つを統合した魔術。
マニ教
[魔法]
3世紀にイランで預言者マニ(A.D.216頃〜A.D.276頃)によって創始された宗教。ゾロアスター教及びキリスト教に加えて,イラン型グノーシス主義の影響を強く受けている。善と悪の二元論的争闘を展開し,人間を肉体(悪)と魂(善)に分け,魂の救済を論じた。ローマ帝国や北アフリカで勢力を拡大し,中国まで布教された。4世紀には神学者アウグスティヌスも一時傾倒した。しかし正統派のゾロアスター教やキリスト教による排斥を受け,その勢力は減退した。
マヤ暦
[古代文明]
古代マヤでは大周期と小周期の暦を利用した。この暦は1年260日,13ヶ月に分け,1ヶ月は20日である。調整は金星との合周期によった。現在利用しているグレゴリオ暦と比較して0.0002/日のマイナス誤差しかなく,驚異的な正確さであると主張する説もある。
マンドラゴラ
[魔法]
西洋魔術で催眠剤,吐剤,媚薬等魔法薬に使用された薬草。伝説では処刑台の下などで,受刑者の血や尿を滋養として成長し,緑色の葉をつけるが,根は小人のような形をしていると云う。それは半人半植物であって,土中から引き抜く際に金切り声を上げて抵抗すると云われる。実際のマンドラゴラはペルシア原産のナス科の植物である。細長い二股の根を持ち,それが人間の形に見えなくもないらしい。この植物からはヒヨスチン及びスコポラミンという猛毒性アルカロイドが発見されている。どうやら魔術師は,この成分による催眠効果を利用したようだ。
ミーム
[超科学]
[超心理学]
英国進化生物学者・科学啓蒙家リチャード・ドーキンス(1941〜)の造語。彼の利己的遺伝子説では,生物の進化過程を遺伝情報の複製過程と捉え,その情報伝達単位をミーム(meme)と呼称した。これにより進化生態学,行動生態学と情報科学の交流が促進された。この概念は英国理論物理学者S.ホーキング(1942〜)等により更に拡張され,文化と遺伝の類似性から社会科学に応用されている。現代では文化的伝達単位をも示す。これは物理的な生物と同様に進化し,社会的遺伝子を持った一種の有機体として捉えるものである。言語・宗教・芸術・風習・流行・技術など知の情報が個体の脳から脳へ複写される過程は,遺伝子の複写過程と類似し創造(新種誕生)や消滅(種の絶滅)を繰り返す。つまり生物の進化に限らず全ての複雑系に於いて,その系が適応進化する過程は同様な理論で説明できる。更に人間は己を知る事により自己設計進化できる能力を持っていると考えられる。なお,ここでいう進化とは生物学用語で定義されるものと同様であり進歩の意味ではない。進化とは適応による自然淘汰の過程を示す。よって進化の反対語は絶滅であり退化ではない。
ミステリーサークル
[超科学]
英語では「Crop Circle」(Cropは農作物の意)という。畑の穀物をなぎ倒して一晩にして作られたと思われる,精巧な幾何学模様やの円形状の痕跡のこと。毎年夏になると英国南部の農村地帯を中心に現れ,日本でも数例の報告がある。英国では2000年前から現象は存在したと言われ,悪魔が踏み潰したものとして恐れられていた。注目され始めたのは,昭和55年(1980年)に直径18mの三個の円形痕が出現してからである。当時は単純な円の組み合わせでしかなかったものが,近年描かれている図形はカバラの寓意であるセフィロトの樹を始め,古代に使用された太陽,月,惑星,宇宙等,明らかに複雑で精巧に成っている。原因としては悪戯説が一般的であるが,他にも地球の磁力線によるプラズマ渦説や局部的竜巻・荷電雲等の自然現象説,果てはUFOの着陸痕やら異星人のメッセージ説がある。
ミトコンドリア・イヴ
[伝説]
現代人の進化にはアフリカ単一起源説と他地域同時進化説がある。前者はアフリカで現代人の祖先が出現し,その後世界中に分布したというもの。後者は既に世界中に分布していた原人「ホモ・エレクトゥス」が互いに混血しながら各々の地域で現代人に進化したとする説。ミトコンドリア・イヴ説とは,前者を補完する説であり,全人類の母方の祖先は20万年前アフリカに住んでいた1人の女性に辿れるというもの。但し,これは1人の女性から現代人が生じた訳ではなく,各世代,集団内の混血により全人類に1人の女性のミトコンドリアが浸透した事を示す。
民俗学
[伝説]
[超心理学]
英語では,フォークロア(folklore)と言い民間伝承等,国家や民族の基層文化を調査研究する学問。文献記録だけでなく,口頭伝承も重視する。草創期には,19世紀グリム兄弟が,伝説に科学的な定義を与えた「グリム童話」を刊行。また日本でも本居宣長や平田篤胤が民俗的視点で調査を実施した。明治維新以後では柳田国男や南方熊楠等が民間信仰や習俗について研究した。現代では,都市伝説や都市住民を対象にした都市民俗学が民俗学の新しい領域として構築されつつある。
ムー大陸
[伝説]
[古代文明]
約1万2,000年前に太平洋底に沈没したとされる空想上の大陸。英国J.チャーチワード(1852〜1936)元陸軍大佐(自称)による昭和元年(1926年)から刊行され始めた一連の著書で有名になった。彼によるとインドに駐屯中,ヒンドゥー教の高僧から古代マヤ言語で著された碑板を授けられ,その内容を解読したものだという。遥かなる過去に東はイースター島,西はカロリン諸島,北はハワイ諸島,南はトンガ諸島に渡る東西約8000km,南北約5000kmの広大な大陸が存在。人類は約20万年前にこの地で誕生,高度な文明を築き世界各地に分布したという。後にこれらの話が彼の捏造であると判明し,関心は急速に失墜した。しかし,このような母文明を求める声は根強いものがある。現在では大西洋にあった幻の文明(大陸)をアトランティス,太平洋の幻の文明(大陸)をムーと呼ぶ傾向がある。またインド洋にも幻の大陸レムリアがあったとする説もある。
メソアメリカ
[伝説]
[古代文明]
中南米大陸における先スペイン期の文化領域の一部。米国人類学者キルヒホフ(1909〜72)によって提唱された概念。地理的区分による中米とは異なり,共通の特徴をもつ先住民文化の拡大から区分する。メソアメリカ地域特有の文明が形成されはじめるのは、B.C.2000年以後の事とされる。紀元前後までは形成期と呼ばれ,農耕と定住が確立し,都市が形成され始めた。この時期の代表的な文化はオルメカ文化である。紀元前後に形成期から古典期に移行し,メソアメリカ文明は絶頂期となる。前期にはテオティワカン文化,後期にはトルテカ文化とマヤ文化が繁栄し,優れた建築をもつ大都市が作られ多彩な文化が開花した。続く後古典期に入ると,トルテカ文化の後をうけてアステカ文明が繁栄するが,16世紀前半に入植したスペイン人によって征服された。
メンデルの法則
[超科学]
メンデルが発見した形質伝播の法則性。エンドウを材料として交配実験を実施,法則性を発見した。それは,優性の法則,分離の法則,独立の法則である。このメンデルの法則に於いて各遺伝形質に対応して遺伝子が想定されたが,その後,遺伝子は染色体上に存在し,実体はデオキシリボ核酸(DNA)であることが判明された。
謎学用語辞典
ハ行
ヤ行
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