ガイア仮説 [超科学] [超心理学]
 地球上になぜ生命が存続できるのか。これに対する一つの解釈として出されたのが,J.E.ラブロックが昭和47年(1972年)に提唱したガイア仮説である。地球のような惑星全体をひとつの生命体「ガイア」とみなし、表層環境(生物,大気,海洋,地殻等)が有機的に結合し,惑星全体が仮想的に一個の生命体のように機能し,進化してきたと考える説。従来の還元主義に一石を投じた。なお「ガイア」の名は,ギリシア神話の大地の女神から採られたもの。

カッパドキア [伝説] [古代文明]
 トルコのアナトリア高原の東南部の古代地名。付近の火山の爆発で生じた凝灰岩が浸食され,無数の奇岩群が存在する。このような岩山を利用し作られた初期キリスト教(4世紀)の洞窟教会と残存する優れた壁画(最盛期:10〜11世紀)が存在する。また,その地下には広大な都市が建設され,一箇所の推定収容人数が1万5000人,総計数十万人が地下に収容できる。内部には礼拝所や寝所等の他家畜部屋やワインの醸造所などもあった。キリスト教徒がローマ帝国からの迫害や、ペルシアやアラブの攻撃から逃れる為に建設したと云われるが,詳細は判明していない。

カバラ [魔法] [超心理学]
 ヘブライ語で「伝授」の意。ユダヤ教の密教的な宗教および神秘哲学体系のこと。伝説ではその発生は,聖書時代にアダムが天使ラジエルからカバラの書物を授かり,イスラエルのソロモン王に託し,彼はその力によって地上と地獄を征服したと云う。別の伝説では「創造の書」はアブラハムが著述したものとされる。13世紀,カバラの知恵の柱とみなされている「光輝の書(ゾハール)」を中心にスペイン及び南仏プロバンス地方で展開され,その後全てのユダヤ教神秘主義運動の源泉となった。その思想は「世界は数と文字を基にして構築される」というヘレニズム的な天体神秘主義から出立し,中世では新プラトン主義とグノーシス主義の系統をひく神智学的な体系と成った。創造の書や光輝の書では神性をセフィロトで表した。これにより神性を無数の様態からなる力の流出として描き出している。また聖書の神秘的な意義を解釈するため様々な読解技法を生み出した。代表的なものに,ノタリコン(ある種の文字の組み合わせで新たなる字句を抽出。暗号的組み合わせ),ゲマトリア(単語を数値に換算し同数値の他の単語との類似性をみる),テムラ(文字の交換・配置転換で更に深い意義をみる)がある。

感覚遮断性幻覚 [超心理学]
 別名「ハイウェイ・シノープス」。長時間,刺激の少ない単調な行動を続けると大脳は慣性化し,入力する感覚刺激量の低下を招き,大脳を覚醒状態に維持することが困難になる。このようにして注意力は低下し意識可能な範囲は狭まり,意識の性質が変質し一種の催眠状態になる。この幻覚は単調な高速道路を走行している時など孤独と感覚刺激の低下により起こる場合が多い。

記憶 [超心理学]
 認知心理学によると記憶には長期記憶と短期記憶(作業記憶)がある。短期記憶は入力された情報を海馬に20秒程度しか保存しない。長期記憶は短期記憶にて処理された情報を大脳新皮質に知識として長期間に渡り保存する。その知識と運用には意味記憶とエピソード記憶からなる宣言的知識及び手続き的知識がある。意味記憶には言語や世界についての一般的な知識の記憶,エピソード記憶とは「いつ何処で何をした」という個人的な記憶である。一般にエピソード記憶の方が早く忘却しやすい。 手続き的知識とは運転技術に代表されるように個別具体的な課題状況において,いかに適切に行動するかに関する技能,手続きから成立し,一度習得してしまえば,普段は意識的に思い出す必要がない。これは小脳にモデル化して記憶されるからだと考えられている。

旧人 [伝説]
 別名「ネアンデルタール人」学名「ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス」。50万年前,原人の中から現代人の祖先(新人:クロマニヨン人)が出現したが,その傍系に位置するのがネアンデルタール人である。遺骨のDNA鑑定から現代人の直接の祖先ではないことが判明された。遺骨や遺跡の調査により,彼らは現代人より大きな脳容量を持ち,死者に献花し埋葬する習慣があったと考えられている。

共時性 [超心理学] [超科学]
 別名「シンクロニシティ」「同時共調性」。スイスの分析心理学者ユング(1875〜1961)の唱えた仮説。「虫の知らせ」や「予知夢」などの現象を説明する原理。客観的事実と主観的体験が,因果的に関係無く同時に起こる事は,「集合的無意識」の秩序が両方に投影されるとの説。

巨人 [伝説]
 世界中の様々な神話に出てくる巨人。現在でも身長4m〜7mの巨人の目撃例は多い。これは,巨人というよりも巨猿(ギガントピテクス)の一種ではないかと考られている。

キルリアン写真 [超科学]
 ロシアの科学者セミヨン・キルリアンの研究した生体エネルギーを撮影した写真のこと。これは,オーラを撮影したものではないかと考える説と有機体が元来持っている静電気による放電現象であると考える説がある。

クェーサー [超科学]
 準恒星状電波源(quasi-stellar radio source)の略称。準星ともいう。昭和35年(1960年)に米国パロマー天文台で発見された。当時はそれまでに観測された事がないほど大きな赤方偏移を示す事から,地球からもっとも遠い距離にある可能性があった。現在では,この赤方偏移がドップラー効果とは異なる仕組みによるものでそんなに遠い天体ではないのではないかと推測している者もいる。地上から見ると青く星のように輝く電波源である。これは銀河の中心核での爆発的現象であり,ジェット状に高エネルギー粒子を放出している。今までに約11400個発見されている。放射は非熱的でエネルギー源は重力エネルギーの解放であると推測されるが,ジェットの発生機構等は判明していない。中心にブラックホールがあるとも考えられている。またクェーサーと電波銀河は,同様な天体を別角度から見たものであるという説が有力視されている。

クォーク [超科学]
 陽子,中性子,パイ中間子など,ハドロンと呼称される素粒子を構成する基本的な粒子群。昭和38年(1963年)に米国物理学者マレー・ゲル・マンとジョージ・ツワイクが別々に提案した。クォークという言葉は、アイルランドの作家ジェームス・ジョイスの小説「フィネガンズ・ウェイク」で表現された鳥の鳴き声の造語を,ゲル・マンが引用したものである。クォークは現在6種類が確認されている。それぞれ「アップ(上),ダウン(下)」「ストレンジ(奇妙),チャーム(魅力)」「ボトム(底),トップ(頂)」という。それぞれのクォークには反クォークが存在し,3種類の色(量子的性質)を持つ。一定の色(赤,青,緑)の組み合わせで結合してハドロンを形成し,この研究を量子色力学(QCD)と呼ぶ。クォーク間の力を伝達するものはグルーオン(癒着子)と呼ばれる。
参考:謎学資料集/素粒子

グノーシス主義 [超心理学] [魔法]
 紀元1世紀のエジプトのアレキサンドリアで派生した宗教運動で,エジプト魔術の要素を保持しながら,キリスト教の枠の内外で様々な神話的世界を展開し体系化された。この原理は,宇宙の秩序とは隔絶した超越的神(アイオン)の存在を信じ,この超越的神のもとの絶対的二元論(霊と物質,光と闇,善と悪,生と死)を展開する。この思想は中世まで多くの哲学者や神秘学者に影響を与えた。グノーシス主義には幾つかの宗派があり,ソフィア(知恵)の救済を主題とするシリア・エジプト型,二元論的な主題を巡って神話が作られるイラン型(後にマニ教に発展)がある。更にヘルメス・トリスメギストスと呼ばれる伝説的な人物を巡る宗派がある。この宗派はエジプトのトート神,ギリシアのヘルメス神とが習合され新プラトン主義の影響も受けつつ後の「錬金術」へと発展する。教義の中で「世界は悪魔によって創造されたものであり,超越的神を認識(グノーシス)すれば救済を得る」と唱えたため,キリスト教から異端とされ排斥を受けることになる。

グラビトン [超科学]
 現在でも万有引力(重力)の構造は不明であるが,昭和34年(1959年)に英国理論物理学者ディラック(1902〜84)は、万有引力がグラビトン(重力子)という素粒子によって形成される量子的存在であると唱えた。量子は波動性と粒子性を備えており,光速度で伝播する重力波の存在は一般相対論の重力場方程式から導かれている。昭和53年(1978年)米国マサチューセッツ州立大学のジョゼフ・テーラーとラッセル・ハルスは,連星パルサーPSR1913+16の公転周期の減少が,重力波放出による理論的減少と一致する事を発見し,重力波の存在を立証した。
参考:謎学資料集/素粒子

原人 [伝説]
 学名「ホモ・エレクトゥス」。500万年〜100万年前,アフリカを中心に幾種類かの猿人が生存していた。100万年前,猿人の或る系統から原人が出現。彼らは石器や火を使用していたと考えられている。世界中に分布しジャワ原人や北京原人の骨が発見されている。

賢者の石 [魔法]
 別名「冶金石」「哲学者の石」。中世の錬金術師が捜し求めた物質又は理論で,卑金属を貴金属に変化させる事が可能になるという。元来,錬金術には鉛や銅を黄金に変化させるだけでなく,人間としての昇華を目的としている部分もある。賢者の石は,その解決方法の総称名として考えられる。また卑金属の病気を治療し完璧な金属(貴金属)へと高める作用を賢者の石と捉える事もできる。スイスの医師・錬金術師パラケルスス(1493〜1541)は,この因子の影響を人体にも対比させ,寿命を延ばす万能薬,錬金薬(エリキシル)の存在を論じた。

コスタリカの石球 [古代文明] [伝説]
 中米南部コスタリカのディキス川からコト川に至る地域で発見された石球群。花崗岩で作成された石球の大きさは様々で,直径2,3cmから,最大直径約2.5m,重量20トンというものまである。そのどれもが,ほぼ真球に加工されている。石球の配置などから古代の天体図を表したものとする説もあるが,後世の入植者が配置を変えた歴史もあり確証はない。元々先住民が少なく,中米地峡部を襲った疫病と入植するスペインとの戦いで大量の死者を出し,その文明の痕跡を伝える者は現在誰も残っていない。この地域にはB.C.5000年にはすでに人間が居住していた事が判明している。石球を製作したのは,A.D.300〜A.D.800年頃この地方に繁栄したディキス石器文化人ではないかと言われている。しかし,石球を製作した文明,技術,目的は全く判明していない。近年コスタリカの太平洋沖約20kmにあるカニョ島でも多くの石球が発見された。

古代世界の七不思議 [古代文明] [伝説]
 ギリシアの数学者ビザンチウムのフィロンが選んだとされる古代世界を代表する景観。エジプトのピラミッド(B.C.2680〜B.C.2544),バビロンの空中庭園(B.C.600),エフェソスのアルテミス神殿(B.C.356),オリンピア大神殿のゼウス像(B.C.450),ハルカルナッソスのマウソレウム(霊廟)(B.C.353),ロードス島のヘリオス(太陽神)像(B.C.280),アレキサンドリアのファロス大燈台(B.C.280)の7つ。


謎学用語辞典 ア行 サ行