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函 館 (大鳥圭介)
落日蒼茫 波船を拍つ
帳望覚えず 涙潜然たり
昨朝の血戦 いずれの地なるを知る
背指す五稜 城上の烟
函館の (大鳥圭介)
函館の野辺につもりし白雪と
見まがうまでに咲ける卯の花
室 蘭 (大庭松斉)
方向を誤り来って 王師に抗し
多年骨肉 各々流離す
室蘭も亦是れ 懐遠の駅
夜雨連床 旧時を談ず
旭 川 (和田綱紀)
旭川城市 規模宏なり
街は井字をなして 正に縦横
十一洲中 能く侮を禦ぐ
北門の鎖やく 屯兵にあり
小 樽 ( 鷲田南畝 )
估船商帆 来去頻りなり
繁華歌吹す 四時の春
相逢うて 怪しむなかれ語音の異なるを
悉く是れ四方移住の人
江 刺 (頼 三樹三郎)
大炬を標となし 衆火明らかなり
舸を飛ばし 網を下せば 海風腥し
櫓声は鴉軋 天将に曙けんとす
青魚は水を出でて 万鱗青し
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