トレイはトトロがお好き!

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ぼー

 

─ トレイ・パーカー来日記  ─

2000年8月7〜10日


by SHINY

 

ついに会ったぜトレイ・パーカー! え?誰のことだって? そんなことも知らないトンチキはここに来ないと思うので、無視! アメリカのファンでもめったに会えないトレイと喋ってメシ食ってショッピングしてきたこれがホントの実録トレイ・パーカー in 浪速だ!

 
 ● 大阪人ならこれがどこか
おわかりでしょう ●

 

序章:ヤツはこっそり現れる!

 「ここだけの話だけど、トレイが来週日本に来るかも」

 あやうく受話器を落とすかと思った。それは8月の2日(1日かも)、WOWOW版サウスパークの吹替翻訳者あつしさんからの突然の電話だった。いや驚いたのなんのって、こんなに驚いたのは中学校のプールの授業で海パンのヒモが切れたとき以来だ。

 「いや大阪なんだけどね」  あつしさんは申し訳なさそうに続けた。「でも行くでしょ、会いに」

 「行きます!」と、言った後に「金がねえ!」「オレの英語で通じるんか?」「ていうかトレイは迷惑じゃないのか?」「どれにサインもらおうか」「誰に自慢してやろうか」「どのTシャツを着ていこうか」「かあさん、オレのメシは?」などなど、よけいなことで頭がいっぱいになったのであった。

 

第1章:準備 〜 帝国ホテル

 トレイ様ご一行(手下の屈強なアニメーターが3人ボディガード代わりに同行)は、タイでやましいことを色々楽しんでから日本でリハビリしてアメリカに帰る(トレイはハワイの別荘へ)予定とか。来日は8日。とりあえずあつしさん、バカヨシキ所長Inferno Prison所長、表の顔は映画秘宝アートディレクター)とボクの3人で行くことになる。男ばかりでスマン、トレイ。  

7日にまた連絡が入った。  

 「予定が早まって、今日大阪に来たってトレイ」

 わわわわ。もうタイに飽きたのか? それとも、これ以上いると『ブロークンダウン・パレス』なのか? 気まぐれだとは聞いてたけど、さっそくか。

 じゃ、明日会いに行こう、とはいかない事情があった。実は9日にバカヨシキ所長主催のバカ映画イベント『東雲会』があって、あつしさんもボクもコーナーを担当してるのだ。「そんなんヤメにして来いや」とトレイは言い放ったらしいが、そうはいくか!ボケ! あ、ウソですぅウソ〜怒らないで〜

 というわけで、9日は徹夜イベントなので、いったん家で仮眠をとってから午後の新幹線に乗り、トレイご一行様と合流することに決定。11日の夕方の便で離日なので、大阪で1泊して関空でお見送りだ。ちょうど仕事の締め切りがない週で助かった。マジで。

 ちなみに、大阪ではトレイの大親友であるJUNさんがすでに合流していた。JUNさんもサウスパークのアニメーターなのだが、バケーションで帰省していたのである。トレイが大阪に来たのも、JUNさんの実家から近いからである(余談だが、トレイは学生時代に一度東京に来てTDLで遊びたおした過去がある)。

 ところが9日にまた電話が鳴りやがった。

 「トレイ、飽きたから明日帰るって」

 やい、サンピン!いやパーカーさん、そりゃないぜ! てことは、徹夜イベントでフラフラになった状態で新幹線に乗って会いにいくのかよ! 行ったって6時間とかしか一緒にいられないじゃん。でも「じゃーやめた」とは言えないのであった。だって、多忙なトレイに会うチャンスなんてメッタにないのだ。日本で会えるなら、こんなチャンスが今世紀中にまたあるかどうか。

 つーわけで、トレイ・パーカーの幻の初期作品「南スリランカの巨大ビーバー」まで飛び出すバカイベントも無事に終了、4時に店を追い出された東京ファイト・クラブのメンバーは、すでに恒例となった焼肉屋でアルコールとカロリーを摂取。7時17分の新幹線に間に合えばいいので、しばしキタポン(「映画秘宝」食物連鎖の底辺に属する童貞ライター)をいぢめて有意義な時間を過ごす。

 で、10時半には、サウスパークを軸に固く結ばれた3人が、大阪の容赦ない日差しにメラメラ焼かれていた。その日の号外は、「ノック執行猶予」だった。

 

第2章:生トレイ 〜 プレステ2を探せ!

 到着してわかったが、3人とも大阪はさっぱり不案内なのだ。それでもつたない関西弁を駆使して、トレイの待つ帝国ホテル(なぜ大阪に?)にどうやらたどりついた。ヤバイ、マジでトレイに会えるぞ、こりゃ。サ、サウスパークのクリエーターに。そりゃ緊張もします。

 ロビーに入ると、目印と思っていたJUNさんの姿(すでに東京で一度お会いしたことがある)はなく、キョロキョロすると目に入ってきたのはゴツい外人3人。いや、トレイはいないな。別のグループだな、こりゃ。


● トレイ・パーカー、ガンくれてます ●  

 と思ったら、そばのソファからいきなりトレイが立ち上がった! 口から心臓が飛び出てトレイの顔にあたるかと思った。トレイは親しげにあつしさんとヨシキ所長と握手を交わし、最後にボクとがっちり握手。

 「My name is SHINY」と、いきなりハンドル名で自己紹介するが、聞き返されることもなく、これで初対面の儀式は終わり。男なのでトレイもあまり興味はなかったのだろう(なお、同行のアニメーター軍団にもアイサツしたが、名前はトムジョンしか覚えられなかった。でも、きっと無修正映画版もこの人たちが作ったのだろうな。サインもらっときゃよかった)。

 そこへドスドスとJUNさんが現れて、ちょっと緊張がほぐれた。シャトルバスのチケットをもらいに行っていたのだ。再開を喜ぶ日本人4人。これで人数もタイになった。

 トレイは「日本のユニバーサル・スタジオ」と聞いて太秦の映画村に行き、「なんじゃこら!」とカンカンだったそうだ。わははは。でも、ニンジャ・ショーはおもしろかったとか。やっぱいい人だ。

 大阪駅までのシャトルバスに遠慮がちに最後に乗ると、なんとトレイが隣の席を空けて待っていてくれた。ギャー!(失禁  いそいそと少女のように座ったものの、頭はキッチンペーパーのように真っ白だ。トレイも日本人慣れしてるからか、話を振ってこっちの緊張に輪をかけたりはしない。

  「えっと、ロスより暑いでしょ?」 「うん」

 最初の会話がこれとは情けないが、まあいい。とりあえず隣に座ってわかったのはワキガじゃないことだ。

 会話がはずまないので、JUNさんが「こんなチャンスはないから、いろいろ質問してみなよ」とフォローしてくれる。しかしキッチンペーパーに何が質問できるだろうか。で、とっさに前日に某掲示板にカキコされていたある美女(想像)の疑問を思い出した。『ママはヤリたガール』の巻でカートマンが"Naive American"と言ったことになっているけど、これって"Native American"の間違いじゃないの?というものだ。で、さっそく英単語を並べて聞いてみると、

 「ああ、あれはカートマンがバカだから、Nativeって言うべきところをNaiveって言い間違えのさ」  という明快な答え。な〜るほど、レインボーの意味も知らなかったカートマンらしいよねえ。ちょっと自信がついたので、そのあとも駅に着くまでくだらない質問に付き合ってもらう。あまりくだらないので、何をしゃべったか覚えてない。トレイも覚えてないと嬉しいな(^^;

 さて、大阪駅に到着。ここからはJUNさんがガイド役だ。今日は帰国の日なので、みんなお土産を買うつもりらしい。

 「トレイはプレステ2が欲しいって」

 そんなベタなお土産を欲しがるセレブリティにもビックリだが、JUNさんが大丸デパートに入っていったので、またビックリ。プレステ買うならビッグ・カメラとかさくらやでしょ? しかし、大阪駅の周辺にはその手の店はたしかに見当たらない。はたして大丸デパートにもおもちゃ/ゲーム・コーナーはあったが、NintendoGame Boyのソフトがちょろちょろあるだけ。「Nintendo sucks!」とトレイ。激しく同感。

 デカいアメリカ人4人とそうでもない日本人4人(JUNさん除く)が、さんざんうろついた結論は「ここにはない」だった。

 しかたなく、ターゲットを変えて今度は阪神デパート(!)。アニメーターの1人は、「ドラゴンズの野球帽ないかな?」と探したが、あるわけないでしょ! 大阪には野球用品コーナーはない。阪神タイガース・コーナーしかないの!

 トレイお目当てのプレステ2だが、ちゃんとありました! 良かった! さっそくソフトの物色の始まり始まり。「実況ワールドサッカー 2000」「DEAD OR ALIVE 2」「ゴルフパラダイス」「グラディウス3&4 -復活の神話-」など8本をチョイス。合計金額88,473円。トレイはヨレヨレの黒の皮サイフからVISAカードを出して大阪のオバちゃん店員に渡してました。オバちゃん、この人、今年のアカデミー賞にノミネートされたんだよ! 大阪で言ったら野村監督みたいな人だぜ!(ウソはいけませんね


● プレステ2発見! 耳のあたりがうれしそうだ…

 

第4章:シーメー 〜 サイン会 in 帝国ホテル

 ようやく買物が終わり、メシにするかとJUNさん。やった!「大阪でトレイ食い倒れ」、そんなキャッチが目に浮かぶ。そのままデパートのレストラン街にあがっていくと、平日とはいえお昼どき。行列のない店はソバ屋ぐらいで、そろそろこってりした大陸の味が恋しくなってるに違いない西海岸の白人ご一行を連れて入るのは考えものだ。「マクドいかへん?」という誰かの提案も却下。と、一角に メキシコ料理店 発見! たちまち「ここにしよう」と意見が一致する。

 ようやく腰をおろしたところで落ちついて観察してみると、どうもトレイは元気がない。聞けば昨夜はバニーガールに囲まれて山崎1本半空けたとか。まったく金持ちのやることは… まあ、お高くとまって「ドリンクはペリエしか飲まん!」「写真は右側からだけ!」みたいな外タレを思えば、ぜんぜんフランクで親しみやすい人だ。ていうか、有名人特有のオーラが出てません。コロラドから家族旅行で来たぼんやり青年です、見た目は。しかも床を揺るがす貧乏ゆすり!

● Chico & Charlie's 。トレイはBセットを食った。

<>汚いので顔にモザイクをかけました。

 元気がないといえば、連れのアニメーターくんたちもおとなしい。ほとんどしゃべらない。なにしろ、英語で一番しゃべるのがJUNさん(笑)。まったく、こんなに無口なアメリカ人グループ見たことないよ。トレイの好みなのかも。

 ぼそぼそと歓談した後で店を出てビックリ。なんとトレイのおごり! アカデミー賞のノミニーにおごられちったよ! 会社の後輩におごられたとき以来の衝撃だ!

 さて、ホテルに帰って帰り仕度、だと思ったら、まだなにか買う気らしい。なに、トレイの荷物が増えたのでバッグを1個買う? なるほど。しかし、それだけの目的でまたしても駅前を右往左往。とっくに判明していたが、実はJUNさんも大阪に詳しいわけではないのである。そのくせ歩き方が自信たっぷりに見えるので始末に悪い。ともかく、バッグのありそうな店を探すうちにたどり着いたのは、なんとエディー・バウアー。それって、サウスパークでコケにされた店じゃないの? なんで日本まで来てエディー・バウアーのバッグを…

 そんな声無き市民の声を無視して、トレイはバッグを品定め。その姿から銀幕の彼(『裸の球を持つ男』の立ちションとか)は想像できません。やがて手にしたバッグには10%プライスオフの札が。アンタ、年収ン億円でしょ!

 
● 大阪のサウスパーク・ファンには衝撃の写真か。ちょっと太めのトレイがこの道を歩いた!●

ノッシ、ノッシ

 

  東京から手提げのバッグでやってきていたヨシキ所長も、ついでにパリっとしたバックパックを買うことにしてレジに行くと、ちょうどトレイがいた。聞けば、ポイントカードを作らないと10%オフにならないらしい。「じゃあオレがカード作るよ」というわけで、所長はトレイからポイントをもらった世界で初めての男になった。なんじゃそりゃ!

 さて、買物は終了。バック・トゥ・ザ・帝国ホテルだが、タクシー乗り場に行く途中で紀伊国屋書店を発見! 実はヨシキ所長は「映画秘宝」最新号(『オーガズモ』の広告がでっかく載ってる)をトレイに渡そうと朝からずっと探していたのだが、欲しいときに限って見つからないのが映画秘宝とコンドームの自販機だ。だが、ぎりぎりで間に合った。これも神の思し召しか。タクシー乗り場でJUNさんに秘宝を渡してから、アメリカ組と日本組で2台に分乗。JUNさんが秘宝の「サウスパーク通信」を読みふけってるのが窓越しに見える。なにかトレイに説明してるぞ。

 ホテルに着くなりJUNさんが来て、「いやあ、所長。自分のこと美化しすぎじゃないかなぁ」と言う。ロサンゼルスでトレイに会ったときはいなかったのでよくわからないが、少なくとも「サウスパーク通信」に所長が書いたほどスマートな会見ではなかったみたいだ。そりゃ右も左もわからないスタジオになるべくジャマにならないように見学に行って、実は気難しいタイプかもしれないトレイ・パーカーに会ったわけだから、観光気分の彼と日本で会うのとではプレッシャーが違うだろう。せっかく探し出してプレゼントしたのに… と所長ややヘコミ・モード。

 トレイはエディー・バウアーのバッグに土産物を次々とつめ始めた。すごい荷物だ。え?トトロのぬいぐるみ? およそサウスパークのクリエーターらしからぬみやげ品が出てきたので驚いていると、あつしさんが解説。「実はアメリカに『となりのトトロ』を配給したのはトロマだよ」 えーっ! トロマといえばトレイの才能をイチ早く見抜いて処女作『カンニバル!ザ・ミュージカル』を配給したエライ会社である。まさかロイド・カウフマンのおみやげじゃないだろうが、それにしてもトトロトレイ、不思議な取り合せだ。サウスパークにトトロに似たモンスターが出るのも時間の問題だね。

 おっと、トトロなんぞに気をとられてるヒマはない。この旅の最大の目的と言っても過言ではない「直筆サイン」をもらわないと! ま、空港でもらってもいいが、そんな目立つ場所でサインなんかもらってたら、めざとい旅行者が「あれ、映画に出てる人じゃない」「そうそう。誰だっけ」「あ、ニコラス・ケイジよ!」 カックン。そんな展開も悪くないが、善は急げ!禅は急ぐな!と言うではないか。


● ファン・サービスに努めるトレイ。右はボク。●

 持参したトレイ・グッズは、『裸の球を持つ男』輸入LD(国内LDは未発売!)、『オーガズモ』イギリス版DVDアメリカも日本もDVD未発売!)、「サウスパーク」第2シーズンイギリス版DVDこれも他国では未発売!)、『サウスパーク 無修正劇場版』国内版プレスシート(ヨシキ所長謹製)、『オーガズモ』国内版ポストカード(これも所長謹製)、でもって『カンニバル!ザ・ミュージカル』の撮影台本、という激レアなものばかり。自慢してるようだが、はっきり自慢だ。文句あるか。

 帝国ホテルのロビーで即席のサイン会が始まった。所長もちゃっかり"M.A.C."Tシャツにサインをもらっている。「トレイはサイン頼まれると断れない性格なんだ」そんなJUNさん(いやあつしさんかな)の言葉がよみがえる。あまり1人でいくつもサインもらうのは気がとがめるので、「これはうちの妹に」とかいいかげんなことを言ってごまかす。そんなほほえましい光景をホテルマンがチラチラ見てる。「うーん、ミュージシャンかなぁ。俳優かなぁ。見たことない顔だなぁ」てなもんだろう。バカめ。

 

第4章:さらばノック 〜 オープン・ビーバー

 絶対に無くせないお宝をしっかと抱きしめて、トレイ様ご一行がチャーターしたトランスポートに乗り込む。こんなことでもなければ一生縁がないだろう関西国際空港にやがて到着。と書きたいのだが、なかなか着きません。45分もあれば着くと思ったが、こんなに遠いのか! ノックを出せ! 

● コロラドの思い出にひたるトレイとJUNさん。●

 車内のイライラが頂点に達し、あわやカニバリズムの饗宴が始まりかけたとき、ふと話題が『南スリランカの巨大ビーバー』に及んだ。同行のアニメーターくんたちは未見だという。「そういえば昨日のイベントの後であつしさんからもらったサウスお宝ビデオにビーバーも入ってるじゃん!」。なんてステキな展開だろう。車内にはビデオデッキがある! ここでビーバーをご開帳していけない理由があるだろうか? 撮った本人が大賛成なのに?

 タイトルでわかるように、突然現れた巨大ビーバー(中味は7才の女の子)がビルを破壊し、日本人(JUNさん出演!)がオロオロするだけのバカ短編である。8mm撮影機を手に入れた学生が一度は撮り、後でこっそり廃棄してフィルモグラフィーから削除する、そんなたぐいの作品だ。オスカー像に手をかけた男にとって、経歴上のドス黒い汚点じゃないのか? 

 「くーっくっくっくぅ〜(死ぬぅ〜)(><)

 なんと一番ウケてるのはトレイ本人だった。思いついたサウスパークのギャグをゲラゲラ笑いながらスタッフに披露するという話はホントウだった! トレイは自分を笑わせる天才だったのだ! だからトレイのギャグを笑える人はトレイに似てるのだ! おお! ボクはワンボックスの後部座席でいらぬ悟りを開いてしまった。


● 自分の若気の至りに爆笑するトレイ。アカデミー賞に
かすった男が!●

 さて、空港に着いて、トレイとアニメーターくんは別々の便にチェックイン。当然トレイはビジネス・クラスだ(しかもJAL!)。手続きはワープ9でたちまち完了。Unitedエコノミー・クラスに乗るアニメーターくんは、なかなか手続きが終わらない。クリエーターとアニメーター、同じカタカナでもえらい違いだ。その間ボクが何をしていたかというと、トレイの手荷物からはみ出したトトロのぬいぐるみに臭いを染みつけるため、小脇に抱えたり、抱きしめたりと、不審な行動を繰り返していた。「それ、スチューワーデスにあげちゃうんじゃないかな」あつしさんが余計なことを言うが、トトロ嫌いの所長にうとまれながら、トレイに「返せ!」と言われるまで愛撫を続けたのである。なでりなでり。

 出発までの時間をカフェでつぶしたが、ここでの会話は記憶にない。トトロで手一杯だったからだ。ちなみにここの会計はトレイのおごりではなかった。高いドリンクを注文したので少しトレイをうらんだ

 たんたんと書いているが、実際トレイが物静かだったためか、別れのあいさつも型どおりのもので、ジーンとくる感じではなかった。トレイは半日で慣れる! これもこの日の結論だ。

 搭乗口がバラバラなので、空港の真中で一行を見送った。トトロを胸に1人歩き去るトレイの背中を見ていると、突然すごい体験をしたことが実感となって胸に迫ってきた。アメリカのサウス・ファンで、トレイ・パーカーとメシ食いたいと思わないヤツは1人もいないだろう。しかし、実際に食ったヤツが何人いる? スピルバーグでさえランチをドタキャンされるのに! 東洋の島国の1ファンのトンチンポンな質問にもちゃんと答えてくれる(インタビューじゃヨタしか飛ばさないのに)、そんなセレブリティがいるか? ありがとう、トレイ。新幹線飛ばして会いに来て良かったよ。拝んじゃおうかな、トレイの背中… ナンマンダブ、ナンマンダブ

 あれ? トレイ、こっちに戻ってくるぞ。「やっぱ、明日までいることにしたよ(バニーちゃ〜ん)」なのか? このスケベ!

 トレイは自販機で空港使用料を払ってから、仏頂面で搭乗口に戻っていきましたとさ(ノック!許すまじ!)。


● トレイとツー・ショット! 地獄でサタンに自慢してやる ●

 

終章:愛、新たなる旅立ち、そして青い果実

 えーっと、後は蛇足です。帰りの新幹線が19時15分発なので、展望台に昇ってトレイの乗ったJAL機の離陸を見送るなんて時間はありません。勝手に離陸してください。

 私鉄で帰宅するJUNさんにいろいろお礼を言ってお別れし、東京ファイト・クラブの3人はJRで市内に向かう(新幹線で来た人は新大阪駅までキセルできるよ、ここだけの話だけど)。発車15分前に新大阪駅に着き、パッパと駅弁買って乗り込む。おみやげなんかありません。気がつくと、23時前には家に着いていた。すごい1日だった。映画の初日の2日前にトレイ・パーカーに会うなんて(トレイ、滞在のばしてシネ・アミューズに来ればよかったのに)。西の方(たぶん)を拝んでからバタン、熟睡─Zzzzzzzzz

 

 謝辞  お忍び旅行なのに特例で誘ってくれたJUNさん、あつしさんに感謝します。これからもサウスパーク普及のためにがんばります。とりあえずイタ電してピザをWOWOWに100人前(殴ッ

 余談  自分のことばかり書いたけど、実はヨシキ所長も本人しか知りえない深い事実をトレイからたくさん聞いてきたので、いずれ「映画秘宝」でおおやけにされるでしょう。パンツがびがびにして待て!  「それオフレコじゃん!」とかご指摘があったら、早めにお願いします、JUNさん、あつしさん(笑  

なお、JUNさんは彼女募集中です。

 

14 Aug. 2000

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