磯釣考
磯釣考へようこそ!!このコ−ナ−では釣りをしていて考えたこと、感じたこと、仕掛けのことなどを発信していきます。釣り師の話とは、外国でもfisherman`s storyという言葉がある位、万国共通で面白おかしいものが多いそうです。私の身近にも、そんな釣り師の話がありますので、随時ネタを発見次第このコ−ナ−で暴露(笑)したいと思います。
最近ではアオリイカのエギングなどがメジャ−な釣りになりましたが、島では「夏はアカイカ、冬はヤリイカ」の浮き釣りが定番です。そんな定番に思いっきり痛めつけられた記憶(笑)。こんな事ってありますよね〜?
バックナンバ−
Tさんの石鯛奮戦記
思い出の叔父と魚
釣りが教える人柄
アイツはデカかった
NEW♪ 2005.7/11
小さな頃、知り合いの漁師さんから貰った「宝物竿」はその後、暫く使い続けたが中学生になると全長3mの並継竿は幾ら何でも物足りなさを感じた。
父親は釣りをしたが、あまり道具を大切にするでもなく放ったらかしにしていたので僕は適当な道具を見つけて使うことが多かった。
その頃のメインタ−ゲットはソ−ダガツオ。
鯵釣りのサビキ仕掛を巨大化した仕掛をカゴ釣りの要領でブン投げるだけの釣りであったが、ソ−ダガツオの小気味良い引きが堪らない魅力となって磯に通ったのを思い出す。

十代の後半にshimano 浜島3号というカ−ボンロッドを初めて手に入れるが、カ−ボンの軽さと細さに驚き、仕掛が今までの倍飛んで行くのには技術の進歩を感じさせられた。魚を掛けると竿全体がしなってグイグイ引き寄せることが出来て、一層釣りが楽しくなったのはこの竿のお陰かもしれない。調子に乗った僕は再び小遣いを溜めてNFT Powar Roop ADVANCE磯鳴4号を買いブダイのブッコミ釣りなどもするようになった。この竿は随分長い間活躍(笑)し、後にシマアジの垂らし釣りにも使たっけ。
釣りの面白さに益々引き込まれたこの頃、僕には忘れられない連続ボ−ズ記録がある。
実家の母親や弟は今でもこの話をして笑う・・・・・



それは初夏の出来事だった。
島の各桟橋ではアカイカが釣れ盛り、夜には桟橋が人で溢れている。イカ釣りと言えば子供の頃、発電器で海面を照らし浮かび上がるアカイカをタモで掬う(今では考えられないかもしれないが・・)のが当たり前だと思っていたし、発電器がない時はスッテの10本付けを海中に垂らし、しゃくるだけで簡単に釣れるものだった。
そんな時代はアッと言う間に過ぎて、電気ウキにイカツノを付けてキビナゴ餌を巻く今の釣り方の原型が出来上がったが、簡単に考えていた僕はある日「イカでも釣ってくるからよっ」と桟橋まで出掛けていったのだった。
それまで当たり前だと思っていたお菓子のマドレ−ヌを引き延ばしたような形状で、単三電池を内蔵する電気ウキを使う人は無く、棒ウキに緑色の発光体(ケミライト)を差し込んで使うのが主流になっていた。一方、そんな事を知らない僕はノスタルジックなマドレ−ヌウキをセットしてブン投げた。桟橋の先端方面では投げ込んだ仕掛が次々と巻き取られていてアカイカが食っているようだったが、少し離れた場所にいた僕のウキには全く反応がない。桟橋全体でイカが食い始め、あちこちでブッシュ− ブッシュ−と言う音がきこえヘッドランプが揺れている。一向に沈まない仕掛を上げてみるがキビナゴが全く囓られておらず訳が分からないままボ−ズを喰らって家に帰った。

あまりの悔しさに寝付くことが出来ず、何故だ?何で食わない?と同じ事を何度も繰り返し考えたが、結局 明日も出動だっ!!!と言うことにして眠りに落ちる。

明けて翌日、昨日より桟橋の先端で竿を出すが状況は変わらず周りは釣れているのに僕のウキは全くの沈黙だった。

猛烈に恥ずかしい!!!。

だれも気にしてはいないと思うが、皆が釣れない僕を内心笑ってるように感じる・・・。
この時点で完全に頭に血が上っていたので冷静さは無く、只闇雲に夜な夜な桟橋に通う日が続くのだが周りの人の仕掛を見て研究するなんていうことは頭になかった・・・というか、したくもなかった・・・イカ釣りがそれ程までに難しいとは少年時代の体験から思ってもいなかったから・・・。

3日.4日.5日・・・何だかおかしいな・・・1週間が過ぎる頃、先ず僕は皆が使っている棒ウキを購入し一緒にケミライトも買った。その晩、暗闇に浮かぶ僕のウキは確かに皆と同じだったが、違ったのは僕だけ釣果が無いこと・・・。屈辱以外の何者でもないと感じ僕は半分嫌になりかけたが、このまま引き下がってはただの意気地なしになってしまうと思い直し、桟橋に出掛ける。
母や弟は「又行くの〜? どうせ今日もダメなんだから止せばいいのに」
僕は益々意地になっていく。

桟橋ではイカが活発に口を使い、ク−ラ−にイカを満杯にした人がホクホク顔で早々と帰路につく光景を見ながら、僕はひたすらボウズ街道をひた走りに走っていた。ようやく何かが極端に間違っているということに気付きだした僕はホクホク顔の常連さんに悔しさをかみ殺して笑顔で話し掛けてみた。勿論、総てを教えてくれるはずもないが、ちょっとしたコツや仕掛の工夫は僕の想像を遥かに超える用意周到さと繊細さと大胆さを併せ持っていた。あまりの差にショックを受けながらも少しずつまともな仕掛へ僕の進化が始まってゆくのだが、釣果は相変わらずゼロだ。
桟橋に通い続けボ−ズ街道をひた走る僕にようやくアタリが出たのは一ヶ月近く経ってからだった。緑色のケミライトがストンと海面から消えて無くなるとグイィ−ン・グイィ−ンと凄い力で引っ張る。イカってこんなに引くのか?考える間もなく未確認生命体はラインを引き出しながら泳ぎ続け、やがてにっちもさっちもいかなくなってしまい、何かにへばりついたか仕掛が海底に絡んだようになった。周りにいた人達が集まってきたのだが状況を見て・・・ダメだ・取れそうにないな・・と言って散って行く。そのうちの1人が「あれ、バショウ(アオリイカ)だろ?」と言うのを聞いたが、正体は最後まで見ることが出来ず、折角買ったウキも総てロストしてしまい僕は怒りと無力さにジリジリとするだけだった。アカイカではないが、確かにイカらしきモノが食ったのは事実である、あと一歩の所まで来ている。そう思い、僕は再び仕掛を買いそろえて桟橋に向かい重要な事を知ることとなる。

僕と同じタイミングで投げる地元常連さんは既にク−ラ−にアカイカが何ハイも入っているのを確認していたが、僕との明かな違いを偶然発見できた。その常連さんと僕が同じタイミングで仕掛を振り込むのに、ウキが海面に立つのが圧倒的に常連さんの方が早い。オモリの差かな?そう思ったが、オモリはそれ程重いモノを使っている風でもなく、ウキが僕と全く一緒なのだ。つまりタナの差。僕はスッテ10本しゃくり釣りが頭の隅から離れなかったので5〜7m程のタナを取っていたのだが、常連さんは1.2m〜1.5m程しかタナを取っていない。これだっ!!
そう思ったボクはタナを一ヒロにして投げると・・・
その日、初めて2杯のアカイカを釣ることが出来た。まぁ他の人は10倍以上釣っていたと思うけど・・・

やっっったぜぇ〜♪♪♪♪♪(笑)。


他の人をよく観察するとツノに付けるキビナゴが精密に綺麗に巻いてある。ハリスも細く3〜4号だったようだ。僕はキビナゴは適当に付いてればイイやっ!って感じであったしハリスは使い回しの8号でヨレヨレのを何日も使っていた。おまけにツノのハリがひん曲がっていてもお構いなしだった。
一見、些細な差ではあるが塵も積もれば山となるという諺があるように、釣果の差が総てを物語っていた。
今となっては照れ笑いが出るような思い出ですが、この時は本当に悔しくて悔しくて仕方が無ったのを思い出すのです。知らないと言うことがどれ程の差となるかというのを思い知らされた一件だった。

釣りを散々しているように思うけど、知らないことはまだまだ沢山あります。
これからも謙虚に楽しく釣りを楽しむと思います。
・・・・・・
・・・

この後、更なる創意工夫を重ねてイカ釣りも拘りが・・・アレをこうして・・・。
静かに佇む電気ウキは拘りの創意工夫と食欲の権化だと思うョ。
なんだイカ釣りかぁ〜って言わないでやってみたら如何ですかぁ〜?(笑)


たかがイカ釣り・・・
メジナは旨いか!?