はじめに
平成2年末に惹起した再度の問題でも、日蓮正宗の化儀・化法から逸脱した創価学会の謗法行為が、多くの日蓮正宗僧俗によって指摘されてきた。一連の経過に詳しくない人が御宗門と創価学会の対立を紐解くと、ややもすれば感情論やゴシップ記事に目を奪われるかもしれない。しかし、問題の本質はあくまで教義の正邪に存する故に、終には最大の信徒団体とて破門処分となったのである。ここに掲載する『創価学会の思想について』は、御法主日顕上人猊下からの折々の御指南をはじめ、御僧侶や御信徒の手による膨大な創価学会破折文書より、幾つかの要点をかい摘んで編集したものである。
創価(教育)学会には草創期から日蓮大聖人の教えとは異なる独自の信条・思想があり、第二代会長戸田城聖氏が心から日蓮正宗に帰服していた時期を除いて、その腹の一物が常に正を傍となす下克上の色を覗かせていた。そしていつしか『学会教学』と呼ばれる、異質な体系を構築するに到ったのである。
本書は、その『学会教学』の片鱗を知るための入門書を目指して編集したものである。