『とある1日』


−明治十二年 春−
 全ての事に対し、罪を背負い生きてきた自分。
でも今、自分の周りには・・・・・

「どうしたの?剣心?」
「おろ?いや何でもないでござる。」
 薫の出稽古を迎えに行った剣心は帰り道に二人土手を歩きながら、
何でもないこの時を普通に話してるこの時を思い巡らせていた。
「薫殿、甘味処でもたまには行くでござるか?」
「えっ?珍しいわね、剣心から誘ってくれるなんて・・・。」
「嫌ならいいでござるよ。」
拗ねた子供のようにそっぽを向く剣心を見て、苦笑しながら
「行くわよ、折角のお誘いですもの。」

−甘味処−
 女性ばかりの客だらけ・・・賑やかだ・・。
「剣心、少し後悔してるでしょ。」
「す・少し・・・。」
「何を頼む?私は、あんみつがいいわ。」
「拙者はところ天がいいでござる。」
「すみませ−ん」
「はい、何にいたいしましょう?」
「あんみつとところ天を」
「はい、畏まりました。」
店員が注文を聞き厨房に下がると、
剣心はボ−と外を見ていた。
「外、楽しい?」
「いや、ただ静かだなぁと。」
「そうね・・・。」
間もなくして、注文した物が来た。
薫は美味しそうに食べはじめた。剣心はそれを微笑んで見てると、
「剣心?食べないならたべちゃうぞ?」
「おろ、それは困る、食べるでござるよ。」
慌てて、箸をつけ食べはじめた。それを見て薫もまた食べはじめる。
「う〜ん、美味しかったでござるな。」
「うん。」
二人食後のお茶を啜って今、ここに静かに時を流れる中いる自分。
「ねえ、楽しい?」
突然の薫の言葉に剣心は不思議そうに首をかしげ
「えっどうしてでござる?」
「ん?なんとなく楽しそうな顔してるよ。」
「ん〜〜〜???」
考え込む剣心に薫は苦笑しながら
「そんなに考え込まなくても・・。剣心が今何も考えずに幸せそうな顔を出来るというのは
    自分自身が幸せと感じているからじゃない?だから、自然と笑みがでるのよ。」
そんな、薫の些細な言葉に剣心は少し驚きながら、本当に薫殿にはかなわない、
自分が迷っている時、手を差し伸べて道標をしてくれるのだから・・・。
「幸せでござるよ。」ニッコリ笑う剣心を見て、薫は赤くなり外をむいて、
「それは良かったわね。」素っ気無くこたえるのであった。
・・・・・・時間は流れ
「そろそろ帰るでござるか?弥彦が・・。」
「うん、お土産を買っていきましょう。葛餅でいいわね。」
ゆっくりと急ぐわけでもなく家路につくと・・。
神谷道場の前で怒っている人影があった。
「おっせ−ぞ、何してたんだ?どうせ何か食べてたんだろ?」
「すっすまぬ弥彦長居するわけではなかったんだよ。」
「ったりめ−だ!薫また太るぞ!」
「悪かったわね!余計なお世話よ!こら−」
そう言って弥彦とのコミュニケ−ション?が始まった。
平和だぁ。これじゃぁお土産も素直にお土産渡されないな・・。
「あ−!疲れた・・。中はいろう。」
「そうだな、腹も減って動けないし。」
剣心は二人をみながら、つくづく平和でいいなぁと実感してた。

ボ−としてる剣心に
「け−んしん中はいろう。」
「あっあぁ」

そして神谷家に入っていく3人だった。

全てのものを捨て罪を背負ってきた自分・・。
これからも背負わなければならないだろう。
でも、今は一人じゃない
後ろから支えてくれる友がいる。
そんな自分を知っても尚受け止めてくれる人がいる。
今は、それが自分の幸せ・・・・。


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