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9月3日

 先月の日記の通り、長い長〜い欝状態に嵌っておりました。
 口を開けば「あぅ〜、もう仕事行きたくないでござる〜」しか言わない、
 鬱陶しい女でごめんね状態。
 何で私ばっかりこんなに苦しいの、ちょっとそこの、目の前でヤングジャンプを
 読んでる恋人!
 いつもいつでも能天気、おめぇ様に悩みは無いのか!
 と、言われない怒りをぶつけるべく、
 「君はさぁ〜、仕事辞めたいと思ったことないの?」
 とイヤミたっぷりで振ってみました。
 現状に悩みを抱かない男ですから、きっと「無い」と返事が帰ってくるかと思ったら、
 意外や意外、これが「ある」とのこと。
 あら予想外。
 「いいわねぇ〜悩みのない人は気楽で!」と撃墜してやろうと思っていただけに、
 そのフォークボールな答えに素で
 「え、嘘、どんな時?」と聞いてしまいました。

 「そんなの毎日だよ」

 え?毎日?

 「おう、毎日毎日先輩に怒鳴られて、ゲンコで殴られる度に」

 ゲンコ?!

 「まぁ、そんなのは軽い方。
  髪をブリーチして出勤して靴墨塗られた時と、髭伸ばしてたらペンチで引っこ抜かれた時は、
  真剣に転職考えた」

 ペンチ・・・

 「後はー・・・そうだな、後輩がピアス開けた時、グィグィ引きちぎられているのを
  見たときも、いつかこの会社辞める!て心に誓ったなー」

 ひ、ひぃぃぃっっっ

 「しょうがないのよ、俺達しょせん客商売だもん。身だしなみも給料のうちってね。
  電気稼業だから、貴金属なんで言語道断。元を正せば後輩が悪いわけだし。
  感電するより耳破ける方が全然命に別状ないでしょ」

 いやでも、そんなの言葉で伝えればいいじゃない、君のところの上司や先輩も・・・。

 「俺も後輩も、仕事教えて貰ってる身だから。独立するまでは上のやり方に従って、
  技術盗ませて貰わないとね」

 うわぁ・・・・・・

 「ああ、他にもあった!すげぇ山の中で作業してたとき!大便したくなったのに、
  廻りにコンビニ無くてさ。
  腹痛くてうずくまってたら、『遠慮しないでノグソしてこい』って笑顔で言われた時!
  転職っていうより、死にたかった」

 野糞・・・!・・・・・・したの?

 「それは企業秘密です。
  ただ僕に言えるのは、葉っぱは裏も確認しないと、トゲが刺さって大変だよ、ということかなっ」

 ・・・・・・

 「そんなに仕事嫌なら、俺の仕事と交換する?」


 いえいえいえいえ滅相もない!私今の仕事だーい好き!もうLove
 生きがいですよ、燃え尽きるまでパソコン叩きます、喜んで!!


 5年も一緒にいて初めて知った恋人の労働条件の悪さに、改めて自分の仕事を頑張ろうと
 思った次第です。
 しかし、恋人曰く、
 朝から晩まで座りっぱなし、女同士の確執やいじめ、使えない上司のお守りと
 セクハラ、無茶で無礼な客のクレーム攻撃、俺だったら耐えられないなー、とのことでした。


 いやもう全然。野糞に比べたら!

 あしたも仕事、がんばりまーす。

 




 
9月23日

 「マッサージ・バー」なるものを購入しました。

 マッサージ・バー・・・軽く訳してマッサージの棒。
 何となくインビでハイトクテキ雰囲気がしないでもないですが、 エッセンシャルオイルで香りづけした
 植物性の油を固めた物で、使い方は、掌で暖めて少しずつ溶かし、液体になった油でボディケア
 する為のものです。
 乾燥の気になる部分にすり込むも良し、体の疲れた部分をゆっくりマッサージするも良し・・・という
 便利アイテムで、季節の変わり目でささくれ立っている私の肌にも潤いをもたらしてくれるのでは、
 という淡い期待をもってネットで注文したのでした。
 荷物が到着したのは、折りしも恋人が遊びに来る、ある土曜の夕方。
 梱包を開いた瞬間、ラベンダーの香りが漂い、バーというネーミングの期待を裏切る石鹸状の
 ソレを手に取りながら、早く使ってみたいという欲望に駆られてしまいました。
 使用方法は、お風呂上りの水分を含んだ清潔な肌に、手の温もりで溶かしたバーを塗りこむ。
 いそいそとお風呂を作り、体の芯まで温めた後、バスタオルで水気を拭いて、
 いざ、手のひらでバーを包んでみました。
 石鹸のような固形の表面が見る間に緩み、手のひらにツヤツヤとしたオイルが溶け出します。
 と同時に、まるでラベンダーの花が開いたかのごとく、甘やかな香りがたちこめました。
 手についた艶やかな雫を試しにふとともに塗ってみると、途端に肌がいきいきと輝きます。
 瑞々しい風情を湛え始める私の皮膚。
 塗るたびに、快い香りに彩られていく私の体。
 ちょっとした感動を味わいながら全身くまなく塗っていると、ピンポーンと恋人の来訪を告げるチャイム
 が鳴りました。
 予想外の早いお着きに慌ててパジャマを着、ドアを開けて迎え入れた瞬間。
 「うわ、便所くせぇっ」

 ・・・・・・。

 「消臭元でも置いてるの?」
 と言いながら上がりこむ恋人。
 多少ムッとしながらも、マッサージオイルの香りである事を説明しながらハラリとパジャマを
 脱ぎ捨てました。
 自慢げにツヤツヤの肌を見せつけるキャミソール姿の私をマジマジと見つめて一言。

 「貧相なボディビルダーみたい」

 確かに、いい気になってちょっと塗り過ぎたかなぁとは思っていたのですが。
 容赦ない指摘です。
 二の腕あたりをペタペタと触り、「ガマの油・・・」なんて呟くところ、ほんっと憎ったらしい。
 背後に回ってキャミソールをめくり、「背中、ギトギトしすぎ」と言って、私を正座させました。
 何が始まるのかと思いきや、自分のかかとを私の背中に擦りつけはじめたではありませんか!
 屈辱、屈辱です。
 いくら彼が、来る前にシャワーを浴びてきたとはいえ、持病のあかぎれに悩まされているとはいえ、
 つけ過ぎてもったいないからとはいえ!
 許せません。人としての尊厳が激しく汚された気がします。
 怒りに震えて立ち上がり、お風呂場に向かいました。
 さっさと服を脱ぎ、荒々しく湯船につかって体を手で擦っていると、そろぉ〜〜・・・と風呂場の扉が開き、
 恋人が覗き込みまして。
 口きいてやらん!とそっぽ向く私に構わず、湯船を覗き込んで一言。
 「プフッ・・・油膜浮いてる。きったねぇ〜」
 汚くない!!
 水をぶっかけようとした瞬間ドアが閉まり、逃げていく足音。
 逃げ足の速いエテ公です。森へ帰れ!!
 憤然としながら部屋へ戻ると、「油女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」
 と言われ、「ギト子」とか「テカ子」と呼ばれている始末です。
 よっぽどアンタの方が顔ギトギトのくせに…!!

 悔しい気持ちと共に、その一度使っただけのマッサージ・バーはラップに包んで
 冷蔵庫の奥の奥に保管していたのですが、その後のまた別の週末、寝腐る私に見切りをつけて
 自力でホットケーキを作り、バターを探していた空腹の恋人、冷蔵庫で見つけたソレを
 使いかけのバターと勘違いしてホカホカの表面に塗りたくってしまい、
 「ホットケーキが便所臭くなったぁ〜」と半泣きになりながら、バーのオイルがついた部分を
 一生懸命削いで食べていました。
 ふふっ、いい気味!



 




 
9月27日

 POPOIでは『オフ会』
 (ネットで知り合った人たちが実際に会って飲んだり食ったりしながらたのしく語らう会、らしい)
 を開いたことがないので、開いてみようかなぁーと思ってみたり。

 場所は仙台、市街から秋保へ向かう道の途中にあるドライブイン「国定」向いの川原。
 参加資格は、上記場所に自力で集合できる&下記の物を持参出来る方。
 ・大鍋(鍋奉行付き尚可)
 ・着火用燃料及び薪(かまど作りに自信ある方も同時募集)
 ・里芋 ・大根 ・ごぼう ・にんじん ・ネギ ・糸コン ・鶏肉 ・醤油
 ・美味しい日本酒 ・ビール(発泡酒でも可)

 ・・・という案を友人に喋ってみたところ、「ハァ?何、その鶏肉って」と突っ込みが入りました。
 牛でしょ、牛肉、と言い張る友人は山形出身。
 で、それを聞いた、生粋の宮城県民である別の友人が
 「何いってんの、豚肉でしょうが。それに味噌忘れてるわよ!」
 とちゃちゃを入れてきて、ちょっとしたバトルが勃発しそうになったのでこの企画はお蔵入りに致します。
 川原で喧嘩はしたくありません。

 いもの子会ごときで喧嘩しないでよー、と取りなしたところ、
 「いもの子会?何それ、芋煮の事、岩手ではそう言うの?ダサッ」
 と、今度はユニゾンで馬鹿にされました。
 おめぇら目糞鼻糞だぞ、ちくしょう。