☆テルマ&ルイーズ☆ 
〜ペコ的思いっきりネタバレ・ストーリー解説〜


テルマはアーカンソー州の小さな田舎町に住む子供のいない主婦。高校卒業と同時に結婚したため、世間知らずでちょっとトロい所がある。亭主のダリルが最近浮気をしているのはミエミエなのに、養ってもらっている手前文句を言うのをぐっとこらえている。朝は笑顔でお見送り、夕食もちゃ〜んと作って待っているという、どこにでもいるごくごく平凡な主婦である。

ルイーズは独身ウェイトレス。若い客がたばこを吸っていれば説教し、家はきちんと掃除されていて見るからにしっかり者。でも、恋人のジミーとはいまいち上手くいっていない。旅がちな彼とのすれ違いの生活や、煮え切らない態度にいらついている。

そんな2人が、「ダリルなんて!」「ジミーなんて!」っつーワケで、男達に無断で気晴らしの週末旅行に出かける。

テルマとルイーズ。。。親友同士のこの2人、まるで正反対な性格なのだ。しっかり者のルイーズは、優柔不断なテルマの保護者的存在。旅行の準備の様子からも、それがよく分かる。部屋の片付け方や、スーツケースへ洋服を詰める様子etc...(私は断然テルマ型だ^^;)。でも、性格が正反対の友達というのは、以外と相性が良かったりするものだよね。記念にポラロイド写真を撮って、さぁ出発!



2人は途中、『銀の弾丸』という酒場に立ち寄る。いつもは控えめなテルマだが、旅の開放感からついはしゃいでしまう。日頃飲んだことなど無いであろう”ワイルド・ターキー”なんか注文しちゃうのだ。バーの店主ハーランの下心ミエミエの応対もなんだか嬉しかったりして・・・あまり外に出たことのない主婦にはありがちな行動だ。日頃控えめな主婦は、えてしてこうなってしまうのである。(皆さんも要注意よ!^^;)

かくして、飲み過ぎて悪酔いしたテルマはハーランに駐車場に連れて行かれ、車のトランクに押し倒される。
「離して!私結婚してるのよ!」
と叫ぶテルマ。これはもう、明らかに彼女にスキがあった結果だ。テルマ絶体絶命のピンチ〜!

「離しなさい!離さないとその醜い顔をぶっ飛ばすわよ!」
ようやくテルマを探し出し、テルマが護身用に持ってきたピストルをハーランに突きつけるルイーズ。にもかかわらず、
「もっと早く突っ込んでりゃよかった」「俺のをしゃぶれよ!」
と悪態をつくハーラン。
「何ですって?!」
一度は銃を下ろしたルイーズだったが、この一言は絶対に許せない!!
「ズドーーン!」
ハーランの胸に弾丸を撃ち込んでしまう。
「言葉に気をつけなさい!」

。。。この出来事が2人の運命を変えてしまうのだ。



楽しいはずの旅が一転して逃避行の旅へと変わってしまった2人。パニックを起こすテルマとは対照的に、ルイーズはあくまで冷静に対処しようとする。

「警察に行ってすべてを話そう」と言うテルマに、
「あなたがハーランと抱き合って踊っているのを何人もの人が見てるのよ!だれが信じると思う?世の中そう言うものよ」とルイーズ。
。。。事ある毎に対立する2人。

思案のあげく、ルイーズは恋人のジミーに電話し、自分の預金を全額送金するように頼み、メキシコへの逃亡を決意する。



ジミーからの送金を受け取るためオクラホマシティへ向かう道中で、2人はヒッチハイカーのJ.Dと名乗る若者を車に乗せる。コイツとの出会いも、後に2人の運命を大きく変えることになる。

お金の受け取り場所に指定したモーテルへついたルイーズは愕然とする。何とジミー本人がお金を持って来てくれているではないか!感激し、反面うろたえるルイーズ。なんだってこんな時に・・・。好きな男が飛んできてくれれば、それだけで女心は揺れるというもの。それでも、ルイーズの決心は変わらなかった。

一方J.D.と意気投合したテルマは、一夜のアバンチュールを楽しむ。初めての体験にすっかり舞い上がるテルマ。貞淑な人妻も一度足を踏み外すと止めどがない。困ったものだ^^;。
しかし、テルマが油断した隙に、ジミーが持ってきてくれたルイーズの全財産をJ.D.に持ち逃げされてしまったのだ!ガ〜ン。。。。
なんか胡散臭いヤツだとおもっていたら、やっぱりね^^;。

「大丈夫じゃない、全然大丈夫じゃないわ!お金がないのよ!ガソリン代は?体でも売ろうっての?」
今までは気丈だったルイーズも、そのことを知ると取り乱して泣き崩れる。



さぁ、ここからが面白いのだ!

もともと優柔不断だったテルマが、私がしっかりしなきゃ、とばかりこの時から態度が豹変するのだ。

テルマは通りがかりのスーパーへ入り、J.D.から寝物語で教わった方法で強盗を働き(この見せ方がサイコーにおかしい!)、逃走資金を確保する。それに”ワイルド・ターキー”も忘れずに、ね^^。
「あーーー!まるで本物の強盗みたい!信じられない!ワァオ!」
「いっそ本職にする??」

それからの2人の行動は、まさに痛快!どんどんアウトローと化していく2人。

まずは、スピード違反で取り調べを始めた警察官を逆にピストルで脅し、車のトランクに閉じこめる。
「た、助けてくれ!俺には女房と子供がいるんだ」
「あら、そう。良かったわね。奥さんを大事にしなきゃダメよ。大事にしないと私みたいになるわよ」
もう、大爆笑!世の旦那様方にぜひ聞かせたい台詞だ。私が一番共感した台詞がコレである。(笑)

旅の途中で度々出会い、卑わいな言葉を浴びせたトラッカーをとっちめるシーンも快感。
「あの、舌をベロベロさせる行為、いったいどういう意味?」
「自分の奥さんや母親が同じ目にあったらどう思う?」
「女がそういうことされて喜ぶと思ってるの?謝りなさいよ!」
まさに、男達が何気なく女性に対して行っているセクハラへの毅然とした抵抗シーンだ。

2人の乗った車は警察の追っ手を逃れるため、砂漠の一本道を走り続ける。



一方、アーカンソー州警察は、2人の行方を追っていた。ジミーやダリルにも操作の手が回る。責任者のハル警部は懸命にルイーズを説得する。
「ルイーズ、力になりたいんだ。君が逃げたい気持ちは良く分かる。テキサスでの事件も、俺は知ってるよ」
。。。ルイーズには、実は過去に辛い事件があったのだ。彼女が投降を拒否する理由はここにあった。

「警察と取り引きするつもり?」
「取り引きだなんて!」
「私、なんだか引き返せない一線を越えてしまった気がするの。帰っても、もう前のような暮らしは・・・・」
「そうね、分かるわ。私も笑いもので終わりたくはないわ」

旅が進むにつれて、テルマとルイーズの表情がなにか吹っ切れたものになっていく。

「目覚めてる気分。こんなに目覚めてる気分は初めてだわ。何もかもが違って見えるの。不思議ね・・・そうじゃない?何か、希望に向かっているような」

「あんたは本当の友達よ」
「あんたも最高よ。最高の旅だったわ」
「ちょっと脱線したけど・・・」
「それが、あんたよ。本当の自分になれたのよ」

2人の乗った車はとうとう警察に発見され、数十台のパトカーやヘリコプターとのカーチェイスの末、グランドキャニオンの崖っぷちに追い詰められる。旅の最初に撮った2人の写真が風に舞う。。。。

☆END☆



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