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「環境ホルモン問題について」

<環境ホルモンと疑われている化学物質の概要>

(工業薬品、環境汚染物質)

物質名 概要
ダイオキシン類(ポリ塩化ダイオキシン及びポリ塩化ジベンゾフラン、Polychlorinated dioxin and Polychlorinated dibenzofuran) 廃棄物の燃焼過程や化学物質の合成過程で非意図的に生成される。
ポリ塩化ビフェニール類(Polychlorinated biphenyls、PCBs) 1954年〜1971年、57,300トンが国内で生産され、熱媒体、ノーカーボン紙、電気製品等に使用された。しかし、1972年に生産は中止された。
ポリ臭化ビフェニール類(Polybrominated biphenyls、PBBs) 難燃剤として使用され、年間30トン生産されている。
ベンゾ (a) ピレン(Benzo (a) pyrene) 非意図的に生成される化学物質。コールタール処理、石油精製、コークス製造、灯油処理、発電などの製造過程からの発生に加え、たばこや燃料の燃焼など人間生活からも発生する。
2,4-ジクロロフェノール(2,4-Dichlorophenol) 染料中間体として使用される。生産量は不明である。
ベンゾフェノン(Benzophenone) 医薬品合成原料、保香剤、紫外線吸収剤として使用される。生産量は不明である。
4-ニトロトルエン(4-Nitrotoluene) p-トルイジン、2,4-ジニトロトルエン、2,4,6-トリニトロトルエン、p-ニトロトルエンスルフォン酸などの中間体である。生産量は不明である。
オクタクロロスチレン(Octachlorostyrene) 有機塩素化合物製造時の副生物である。
スチレンの2量体及び3量体(Styrene dimers and trimers) スチレンは光または過酸化物(重合触媒)により容易に重合する。スチレンの1994年の生産量は2,621,601トンで、輸入量は92,078トンであった。
n-ブチルベンゼン(n-Butyl benzene)  

(プラスチック原料・添加剤)

物質名 概要
アルキルフェノール(Alkyl phenol)
…4-オクチルフェノール(4-Octyl phenol)
…ノニルフェノール(Nonylphenol)
内分泌撹乱物質と考えられているアルキルフェノールは、ペンタ(C5)からノニル(C9)である。
…4-オクチルフェノールは、油溶性フェノール樹脂(タッチファイアー、印刷インキ、ワニス)、界面活性剤(繊維油剤、ポリマー用、農薬用)などに使用される。1994年の生産量は10,000トンであった。
…ノニルフェノールの一次用途は、界面活性剤(アニオン及び非イオン界面活性剤)、エチルセルロースの安定剤、油溶性フェノール樹脂などで、二次用途は、洗剤、油性ワニス、ゴム助剤及び加硫促進剤、石油製品の酸化防止剤及び腐食防止剤等である。1994年の生産量は20,000トン(推定)であった。
ビスフェノールA(Bisphenol A) ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の原料。1994年の生産量は260,000トン(推定)であった。
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(Di-2-ethylhexyl phthalate、DEHP) プラスチックの可塑剤。塩化ビニル樹脂に適し、シート、レザー、電線被覆剤、農ビ、ペーストなどに使用される。1994年の生産量は291,551トンであった。
フタル酸ブチルベンジル(Butyl benzyl phthalate、BBP) プラスチックの可塑剤。床壁用タイル、塗料用、ペースト用、人造皮革、室内装飾品などに使用される。1994年の生産量は3,000トン(推定)であった。
フタル酸ジ-n-ブチル(Di-n-butyl phthalate、DBP) プラスチックの可塑剤。ラッカー、接着剤、レザー、印刷インキ、安全ガラス、セロハン、染料、殺虫剤の製造、織物用潤滑剤、雑貨などに使用される。1994年の生産量は17,033トンであった。
フタル酸ジシクロヘキシル(Dicyclohexyl phthalate、DCHP) 防湿セロファン用可塑剤、アクリルラッカー用可塑剤、感熱接着剤用可塑剤、その他プラスチック表面のブロッキング剤として使用される。1994年の生産量は100トンであった。
フタル酸ジエチル(Diethyl phthalate、DEP) プラスチックの可塑剤。酢酸セルロース、メタクリル酸、酢酸ビニル、ポリスチレン樹脂に相溶性がある。1994年の生産量は700トンであった。
アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル(Di (2-ethylhexyl) adipate) プラスチックの可塑剤。耐寒性を生かしたレザー、一般フィルム、シート、押し出し及びペースト用に適している。1986年のアジピン酸系可塑剤の生産量は25,406トンであった。
フタル酸ジペンチル(Di-n-pentyl phthalate、DPP)  
フタル酸ジヘキシル(Dihexyl phthalate、DHP)  
フタル酸ジプロピル(Dipropyl phthalate、DprP)  

(農薬、殺虫剤)

物質名 概要
ヘキサクロロベンゼン(Hexachlorobenzene、HCB) 外国では殺虫剤や有機合成原料として使用されているが、我が国では1972年から生産されていない。
ペンタクロロフェノール(Pentachlorophenol、PCP) 防腐剤、除草剤、殺菌剤。1984農薬年度の生産量は53トンであったが、国内での農薬登録は1990年に失効した。
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid、2,4,5-T) 1965年から1974年に生産され除草剤として使用されていたが、製造中止され、国内での農薬登録は1975年に失効している。
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-Dichlorophenoxyacetic acid、2,4-D) 1950年に農薬登録され、現在も除草剤として使用されている。1993農薬年度の生産量は、水溶剤55トン、液剤56キロリットル、水和剤34トン、粒剤968トンで、輸入量は51トンであった。
アミトロール(Amitrole、3-Amino-1,2,4-triazole) 分散染料、写真薬、樹脂の硬化剤、除草剤として使用されるが、現在の国内生産量は不明である。農薬としての登録は1975年に失効した。
アトラジン(Atrazine) トリアジン系除草剤の一種。1993農薬年度の生産量は水和剤115トン、輸入量は171トンであった。
アラクロール(Alachlor) 1970年に農薬登録された除草剤。1993農薬年度の生産量は乳剤244キロリットル、輸入量は210トンであった。
シマジン(Simazine、CAT) 1958年に農薬登録されたトリアジン系除草剤の一種。1993農薬年度の生産量は、水和剤317トン、粒剤3,061トン、輸入量は263トンであった。
ヘキサクロロシクロヘキサン(Hexachlorocyclohexane、HCH、BHC) 農薬、殺虫剤。1971年に農薬及び家庭用殺虫剤としての使用は中止されたが、シロアリ駆除剤や木材処理剤として使われた。1948年から1971年までの原体生産量は389,000トン、製剤生産量は1,240,000トンであった。国内での農薬登録は1972年に失効した。
エチルパラチオン(Ethyl parathion、パラチオン、Parathion) 有機リン系殺虫剤。1952年に農薬登録され、1971年に失効した。農薬登録中の製剤の生産量は250,000トンであった。
カルバリル(Carbaryl、NAC) カーバメイト系殺虫剤。1993農薬年度の生産量は、粉剤418トン、水和剤726トン、粒剤676トンで、輸入量は640トンであった。
クロルデン、オキシクロルデン及びtrans-ノナクロル(Chlordane、Oxychlordane and trans-Nonachlor) 有機塩素系殺虫剤。クロルデンは1950年に農薬登録され、1968年に失効したが、その後もシロアリ防除剤として多用された。1985年には輸入量が最高の2,206トンに達した。しかし、1986年に全ての用途で製造・販売・使用が禁止された。ノナクロルは我が国においては農薬登録されていない。
1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン(1,2-Dibromo-3-chloropropane、DBCP) 殺虫剤。1958年に農薬登録され、1980年に失効した。登録期間中の原体生産累計量は3,115トンであった。
DDT及びその代謝物(DDT、DDE and DDD) DDTは有機塩素系殺虫剤であり、DDEとDDDはその代謝物である。DDTの農薬登録は1971年に失効したが、その後もシロアリ防除剤として使用された。しかし、1981年に全ての用途で製造・販売・使用が禁止された。1947年から1971年までの農薬用DDTの生産量は156,265トンであった。
ケルセン(Kelthane、Dicofol) 殺ダニ剤。1993農業年度の生産量は、水和剤45トン、乳剤97キロリットルで、輸入量は91トンであった。
アルドリン(Aldrin) 有機塩素系殺虫剤。1954年に農薬登録され、1971年以降農薬としての使用は中止された。失効は1975年である。1981年に製造・輸入・使用が禁止された。1958年から1972年までに3,313トンが輸入された。
エンドリン(Endrin) 有機塩素系殺虫剤。1954年に農薬登録され、1971年以降農薬としての使用は中止された。失効は1976年である。1981年に製造・輸入・使用が禁止された。1958年から1972年までに1,360トンが輸入された。
ディルドリン(Dieldrin) 有機塩素系殺虫剤。1954年に農薬登録され、1973年に失効したが、失効前の1971年に農薬としての使用は中止された。1981年に製造・輸入・使用が禁止された。1958年から1972年までに683トンが輸入され、更にシロアリ駆除剤として1980年までに358トンが輸入された。
エンドスルファン(Endosulfan、Benzoepin) 有機塩素系殺虫剤。1993農業年度の生産量は、水和剤10トン、粉剤140トン、乳剤283キロリットル、粒剤333トンで、輸入量は150トンであった。
ヘプタクロル及びヘプタクロルエポキサイド(Heptachlor and Heptachlor epoxide) ヘプラクロルは有機塩素系殺虫剤であり、その代謝物がヘプタクロルエポキサイドである。1972年に国内の農薬登録は失効したが、その後もシロアリ駆除剤として使用された。1986年に製造・販売・使用が禁止された。1957年から1972年までの総輸入量は約1,500トンであった。
マラチオン(Malathion) 有機リン系殺虫剤でマラソン(Malathon)とも呼ばれる。1993農業年度の生産量は、粉剤344トン、乳剤260キロリットル、油剤20キロリットルで、輸入量は168キロリットルであった。
メソミル(Methomyl) 殺虫剤。1993農業年度の生産量は、水和剤761トン、粉粒剤69トンで、輸入量は463トンであった。
メトキシクロル(Methoxychlor) 有機塩素系殺虫剤。1960年に農薬登録は失効した。
マイレックス(Mirex) 有機塩素系殺虫剤。我が国では農薬登録されていない。
ニトロフェン(Nitrofen、NIP) ジフェニルエーテル系除草剤。1963年に農薬登録し、1982年に失効した。登録期間中の輸入・生産累計量は約8,000トンであった。
トキサフェン(Toxaphene、カンフェクロル、Camphechlore) 有機塩素系殺虫剤であるが、我が国では農薬登録されていない。
トリフルラリン(Trifluralin) 除草剤。1993農業年度の生産量は、乳剤208キロリットル、粒剤4,725トンで、輸入量は252トンであった。
アルディカーブ(Aldicarb) カーバメイト系殺虫剤。我が国では農薬登録されていない。
ベノミル(Benomyl) カーバメイト系殺菌剤。1971年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は325トンで、輸入量は363トンであった。
キーポン(Kepone) 有機塩素系殺虫剤。我が国では農薬登録されていない。
マンゼブ(Mancozeb)(マンコゼブ) ジチオカーバメイト系殺菌剤。1969年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は2,556トンで、輸入量は2,268トンであった。
マンネブ(Maneb) ジオカーバメイト系殺菌剤。1956年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は1,682トンで、輸入量は1,076トンであった。
メチラム(Metiram) ジオカーバメイト系殺菌剤
メトリブジン(Metribuzin) トリアジン系除草剤。1993農薬年度の生産量は37トンで、輸入量は30トンであった。
合成ピレスロイド(Synthetic pyrethroids)
(1)シペルメトリン(Cypermethrin)
(2)エスファンバレレート(Esfenvalerate)
(3)フェンバレレート(Fenvalerate)
(4)ペルメトリン(Permethrin)
除虫菊の花に含まれるピレトリンに類似した構造を持つ化合物群をピレスロイドと呼ぶ。殺虫作用を持つ。
(1)シペルメトリンは、1987年に農薬登録され、現在使用されている殺虫剤である。
(2)エスファンバレレートは、1995年に農薬登録されたピレスロイド系の殺虫剤である。
(3)フェンバレレートは、1983年に農薬登録されたピレスロイド系の殺虫剤である。1993農薬年度の生産量は、原体136キロリットル、製剤53トンであった。
(4)ペルメトリンは、ピレスロイド系の殺虫剤である。1993農薬年度の生産量は、エアゾル179トン、水和剤45トン、フロアブル9キロリットル、乳剤63キロリットル、粒剤20トン、マイクロカプセル1トンであった。
ビンクロゾリン(Vinclozolin) 殺菌剤。1981年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は、水和剤73トン、くん煙剤4トンで、輸入量は76トンであった。
ジネブ(Zineb) ジチオカーバメイト系殺菌剤。1952年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は395トンであった。
ジラム(Ziram) ジチオカーバメイト系殺菌剤。1949年に農薬登録された。1993農薬年度の生産量は364トンであった。
有機スズ(Organotin compounds) 外因性内分泌撹乱作用があると考えられる有機スズは、トリブチルスズ(TBT)及びトリフェニルスズ(TPT)で、用途は船底塗料や魚網の防汚剤である。TBTのうちTributyltin oxide(TBTO)は1990年に製造・輸入が禁止された。更に、その他のTBT化合物やTPT化合物も1990年に使用自粛され、現在では外航船を除き使用されていない。

(重金属)

物質名 概要
カドミウム(Cd)  
鉛(Pb)  
水銀(Hg)  

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