東海道本線の大船駅から,東口に下りると湘南モノレールが出ており,ぶら下がり式のモノレールが走っている。ところが西口側にも,こちらは跨座式のモノレールの線路が残っており,大船駅の近くの空中で止まっている。これが,モノレールドリームランド線の廃線跡である。
大船駅に近い横浜市戸塚区に,横浜ドリームランドという遊園地があった。開園当時,ドリームランドへの客を運ぶ目的で,大船〜ドリームランド間にモノレール路線が建設された。大船や横浜市戸塚区付近は山がちのため,鉄路やバスよりもモノレールの方がはるかに有利だと考えられたことは想像に難くない。しかし,設計ミスによりレールが車両重量に耐え切れず,営業運転は1年ほどしか行われなかったということである(遊園地自体は2002年2月まで営業したが,現在は閉鎖されている)。
ドリームランド周辺が宅地開発されたおかげで,現在でも大船駅とドリームランドとの間を神奈川中央交通の路線バスが結んでいる。しかし,戸塚区原宿で国道1号線を渡るため,時間が掛かるのは避けられない。
1995年には,長く運転休止されていたこの路線の運転再開が決まり,1999年運転開始でHSST(浮上式リニアモーターカー)を走らせる計画になっていた(読売新聞1995年6月14日の記事による)。しかしその後,親会社のダイエーが経営難に陥り,2002年8月19日に一転して路線の廃止が決定された。
ドリームランド線の廃線跡は,まもなく撤去される予定である。