参考文献:新中瑛亮「弘法大師の水伝説」、『物語・松笠観音寺』、松笠観音寺別院、2000年

 桓武天皇の第三皇子であった良岑安世(よしみねのやすよ)が、「山中に何の楽しみかある?」と弘法大師に質問した。その問いに対して、弘法大師が答えた詩文です。

 澗水一坏朝支命(かんすいいっぱいあしたにめいをささえ)
 山霞一咽夕谷神(さんかいちいんゆうべにしんをやしなう)

  澗水は谷川の水
  一坏は、一杯
  一咽は、ひとのみする
  神は、心、精神
  谷は、養う

「谷水を一杯飲めば今日の命を支え、山霞をひとのみすれば、心や精神を鍛える。つまり、一日一日を大切に生きなさいよ。自然に生かされているのですよ。」という意味です。

 山岳修行者にとって、山中の清水は、なにものにも代えがたい貴い味があり、その醍醐味こそは、修験の奥義を極めた心境にも通ずるところがあります。松笠山は、修験(しゅげん)道場として、安芸の国の大峰山に見立てられた山です。


10人以上参加者があるようでしたら、御清水井戸のガイドをいたします。

錦川 鯉(名水案内人)

【問い合わせ】
 広島の水場を守る会
 082-255-0336
 担当:中村