junior アウトドアジュニア 開発秘話
 キャンピングカ−を開発する際、挙げられた問題点、またアウトドアジュニアがベースとしている考え方を紹介します。

Q キャンピングカーのベース車は何にするか
Q ディーゼル車とガソリン車、どちらにするか
Q 装備品としてトイレとシャワーは必要か
Q オートキャンプとパーキングキャンプ、どちらをベースとして考えるか
Q 発電機は必要か
Q 後部座席にエアコンは必要か
Q 発電機をかけないでルームランプをつけておくにはどうするか
Q 室内レイアウトについて

Q キャンピングカーのベース車は何にするか
   当時のベース車としてはエルフベースが主流だった。 大きさ的にも作り易いからではないだろうか。
大型のキャンピングカーではマイクロバスがベースになる。
 アウトドアジュニアが対象としている家族構成が大人2名、子供2名とすればあまり大きい必要はない。 また、車を何台も所有している人は別としても通常細い路地などを通ることを考えれば、必要最小限の大きさで仕上げたい。
そこで選ばれたのがトヨタ タウンエーストラックだ。
昨年、ベース車のフルモデルチェンジが行われ、今まで心配された安全面も強化された。
Q ディーゼル車とガソリン車、どちらにするか
   結論から言えば、ジュニアは標準車としてガソリン車を選んだ。
まず移動中の不満として挙げられるのが坂道を上らないということ。ガソリン車ではどうだろうか。
 さらに新車購入価格を比較すると、ディーゼルのほうが高くなってしまう。この価格差はランニングコストで埋め合わせは出来るだろうか。
 最近は軽油の値段も上がり、メリットがなくなってきたのではないか。年間の走行距離を5000キロとしても、(キャンピングカーとしてはかなり多いほうだと思うが)やはり新車購入時の価格差はランニングコストでは埋められそうもない。
 それならば気持ちよくキャンプに出かけたほうがいい。
また、エンジンをかけた時にディーゼル車のほうはかなりうるさいのでパーキングキャンプをする時にはネックになる。
Q 装備品としてトイレとシャワーは必要か
   トイレは絶対に必要。そのトイレも実際に使うことを考えると囲われた空間でなくてはならない。
 考えて見て欲しい、みんなのいる中で端っこの方に座って用を足せるだろうか。
また、汚物の処理の事を考えるとポータブルトイレよりは完全分離型のカセットトイレがいい。
シャワールームに関して言えば、あってもなくてもどちらでもいいのではないか。銭湯に入ってもいいわけだし。
 しかし、女性や子供たちの事を考えるとトイレのスペースがあるならシャワールームもつけたいし、なによりキャンピングカーというくらいならあって当然。
というわけで、ジュニアはトイレとシャワールームにはこだわった。
 シャワーをつけるからにはなんとか使えるものを、使えないシャワールームなら無い方が良い、という考えのもと清水タンク158L 電器温水器24Lを装備した。
Q オートキャンプとパーキングキャンプ、どちらをベースとして考えるか
   どこでキャンプをするかによって装備の内容も違ってくる。
 まず、オートキャンプ場の場合は、高いお金を払うだけのことはあって必要なものは一通り揃っている。
だから、基本的には寝るスペースさえあれば十分アウトドアを楽しめる。
 一方、パーキングキャンプの場合は電気、シャワーは無し、水だけある。
どちらをベースとしたキャンピングカ−を製造するか。考え方はそれぞれ違うと思うが、せっかくキャンピングカ−を買ったのなら、走っていて景色のいい所でのんびり気ままな旅をしたい。
 ジュニアの装備はどこでも寝られるパーキングキャンプをベースとしている。
Q 発電機は必要か
   より快適なアウトドアライフを過ごすためには電源が必要である。
電源があるということは、家の中にあるものをそのまま持ちこめるということであり、便利で経済的である。
電源を得る方法としては、インバーターを使う方法と発電機を使う方法がある。
 まず、インバーターを使用することを考えてみると、電化製品を使うときには定格電流の3〜5倍の起動電流が流れるため、かなり大きくて高価なものが必要となる。10Aのインバーターと10Aの発電機では使える容量が違ってくることに注意したい。
 だから発電機を搭載したいのだが、発電機オーナーの一般的な感想は「高い、うるさい、壊れやすい」というものが多い。
 発電機を搭載するなら周りに車が止まっている可能性もあるのだから、低騒音、低振動のものでなくてはならない。
 ジュニアが搭載している発電機 ホンダ製EU28isは、それらの問題点をクリアしている。
Q 後部座席にエアコンは必要か
   結論からいえば、T型ボディーのキャンピングカーは居住空間が広いので必要である。
1BOXの車でさえ後ろにも噴出し口がある。(デュアルエアコン)
それくらい運転席のエアコンでは全体をまかなう事は出来ない。
 エアコンについても輸入物は電圧が125Vと高いので、日本仕様に変更されていてもやはり性能が落ちてしまうと思われる。
経験からいえば、冷房は効いても暖房はあまり効かないようだ。
また、コストの問題と後のメンテナンスも考える必要がある。
Q 発電機をかけないでルームランプをつけておくにはどうするか
 (サブバッテリーの充電対策)
   当然だが、車のバッテリーと切り離したサブバッテリーが必要である。
 サブバッテリーの充電方法としては、1.オルタネーターからの充電(走行充電)、2.発電機を使っての充電器による充電がある。
 1のメリットはコストが安いこと、配線が簡単であることなどが挙げられる。
デメリットはオルタネーターの対応時間が限られているため2〜3万キロくらいの走行でもオルタネータートラブルにより車が動かなくなってしまうことがある。
(車メーカーとしてはサブバッテリーの充電まで考えに入れていない。)
サブバッテリーが劣化してくるとサブバッテリーのほうに充電電流が取られ、メインバッテリーが充電されないため車のエンジンがかからなくなる。
 2のメリットは充電器による充電なので電圧の管理がきちんと出来る事(過充電防止装置)、オルタネーターに負担をかけなくて済む事、使うときに充電されないことがない事などが挙げられる。
デメリットとしてはコストが高い、発電機をかけなければ充電しない、配線が複雑になる事など。
 結論としてジュニアはいいとこどりをしようということで、通常は発電機充電、非常時は走行充電という欲張りな考え方をした。
デメリットを極力減らすために配線の手間とコスト面には目をつむり、出先でトラブルがない限り走行充電は緊急用とした。
(一度や二度使ったくらいではオルタネーターは壊れない。)
Q 室内レイアウトについて
   限られたスペースをいかに広く使うか、という問題でジュニアは大胆な発想を持っている。
それが運転席の後部にシャワールームを持ってきた点である。
 また、シャワールームが出入り口から近いため、泥だらけになっても寝る場所を汚さないで済む。
窓に関しては、圧迫感を感じない程度にやや小さめにした。
これは車を止めておいた側を人が通る時に中を覗かれることを嫌ったためだ。
電器製品は車外からの使用を考慮して、出入り口付近に設置した。
 アウトドアジュニアを開発する際、これらの事を検討しながら完成を目指しました。
 キャンピングカーに対する意見や疑問などがありましたらお聞かせ下さい。

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