全てのトレーニング課目に必要な「待て」 を確実に教えることにより、犬は落ち着きが 出て、人(飼
い主)が指示(命令)をするこ とに従わなければいけないのだと理解するよ うになります。日常活の
中での「待て」は、外出先などで 急に猫が飛び出してきたりした時など「マテ !」と行動を止めるこ
とに効果があり、どの ような態勢であっても、とにかく行動を中止 できたならそれでヨシというもので
す。訓練課目としての「待て」の正式名称は「据座・きょざ」といい、ルールの元 に進行していきます。
犬を所定の位置に脚則停座をさせる。指示に より、指導手は犬に「マテ」を命じて、常歩 で犬から10
メートル前方に行き、犬と対面 直立する。約30秒経過後、指示により指導 手は犬の元へ常歩で戻
り脚則停座の位置で直立し終わる。 ・・・と、いうことで少々難しい単語があり ますが、要するに犬を
座らせ普通の歩き方で 10メートル先に行き、振り向いて犬と向か い合いじっとしています。30秒経
ったとこ ろで犬の元に戻り終了となります。・・・と、このような動作は審査員の指示により進行します。
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《 写真 @ 》
「座れ」が確実にできるようになったら実際 にトレーニングをしましょう。 (写真1) 犬を座らせ、動きを
押しとどめるような気 持ちで手のひらを犬に向けて「マテ」と言い ながら少し離れてみます。 犬の
心理としては飼い主に置いていかれるの ではという不安からすぐに立とうとする場合が多くあります。
《 写真 A 》
犬の後ろに人が移動することは、一番不安感を与える行動です。 置いて いかれるのではという不安
を取り除く には、犬の体の一部分に軽く触れながら「マ テ、マテ・・・」と優しく言いながらゆっく りと犬
の周りを回ります。 対面の位置では不安感はほとんどありません ので手のひらを犬に向けて「マテ」
と言葉だけですが、後ろに回る時には軽く体を触ります。少しずつ犬に触ることを少なくして いきます。
どんな場合でも確実に座って待っていられ るようにトレーニングするには、犬に対して 様々な変化
を与え、惑わされることなく動かずにいられるようにすることです。 .
始めのうちは余り欲をかかず、日常使用しているリードの長さ分離れるようにします。犬と対面しなが
ら後方へさがる姿勢で一歩ずつゆっくり離れていきます。対面したら10秒、20秒・・・と待っているタ
イムも徐々に長くしていきます。犬の元に戻ったなら必ず褒めること。 .
《 写真 B−C 》
リードを二本繋ぐなど工夫をして離れる距 離を長くしていきます。このころになると待っていること が
よくでき るようになってきますので、案外油断をすることがあります。 「マテ〜」などと軽く命じてみた
り、犬に背 を向けて足早に離れるようなことをしますと 当然不安感から立ち上がります。 時々振り返
って「マテ!」と声をかけながら落ち着いて前進していきます。立ち上がったことに気がついたら直ち
に「ス ワレ!」と命じ必ず座らせます。 .
《 写真 D 》
「マテ」と命じて犬に背を向けてはなれて いき、振り返ってもう一度確認のため「マテ 」と言います。
犬の正面まで戻ってきたなら、 犬の後方を回ってから元の位置に戻り、一連の動作の終了となります。
【ワンポイントアドバイス】
ゆっくりとした歩調で犬から離れていくよう にします。 犬が立ち上がってしまったら、すかさず「ス ワ
レ」を命じること。指示をした動作と違っ た行動をした場合にはそのままにせず、必ず その場で直ち
に命じたことに戻すことです。しょうがない・・・というような甘さは厳禁 です。トレーニング中にはケジメを
大切にす ることによって、犬は確実に覚えていくものです。これを「毅然とした姿勢で対処」とい います。
【競技会での注意】
訓練競技会の場合には少ない動作と命令、もちろんノーリードで作業し、立ち上がった り歩きだした
りしたならかなりの減点となり ます。また、犬と 向かい合ったら直立して手も動かさないようにします。
★モデル / 美記子 & Lady (ボーダーコリー・牝)