短歌29

インパク参加
吾が苑の花

生垣のおどるが中に咲き誇る
       あやめの小花分けて見にけり

大方は時過ぎにける黄あやめの
       中に混じりて紫もあり

登り藤下は実となり莢となり
       豆をつけつつ尚咲き続く

ジキタリス花の立ち枝枝毎に
       蜂は移りて蜜集めゆく

見らく良し桜紅色花びらの
       一重ぞゆれて立つ除虫菊

花はあれど薄紅色の除虫菊
       一重の花ぞ見るべかりける

照り匂う八重のシャクヤク此の花の
       淡き姿になほ如かずけり

忘れ草花咲きにけり今年さへ
       忘れるべき苦も吾が思はなくに

朱の色に花咲く見れば古への
       歌ぞおもほゆ萱草の花

物思ひ忘れむとこそ古への
       人も植えけむ萱草ぞこれ