「鎌倉恋便り」



日蓮の座像を祀る 「 薬 王 寺 」(第17回−1)



北鎌倉方面へと抜ける亀谷坂切通しへの登り口、岩船地蔵堂の先を左におれると緩やかな薬王寺(やくおうじ)への参道があります。

薬王寺は1293(永仁元)年、真言宗夜行寺を再建して、日像によって開山されました。日像は妙本寺を開いた日朗に師事した後、日蓮の下で修行。死の床の日蓮より京都布教を託され、数々の迫害を受けながらも不屈の精神で京都における日蓮宗初の開創をやり遂げた人物でした。

当初は法華経の信者以外からは布施を受けず施しもしないという厳格な寺で、梅立寺とか梅嶺寺と称しましたが後に薬王寺と改められました。

                 

 




写   真       解    説      
薬 王 寺 門

人影の少ない境内には、古びた鐘楼があるほか、日蓮の座像が祀られた本堂 釈迦堂などがあるばかり。
大きな瓦葺きの本堂は一枚岩の上に建っているため、耐震性が高く関東大震災の際も びくともせず、江戸時代中期そのままの姿を今も見ることができます。
庫裏の前には江戸幕府三代将軍徳川家光の弟でわずか28歳で所領没収の上、 自刃させられた駿河大納言忠長公の供養塔があります。
釈 迦 堂

本堂の前には深い緑の葉を伸ばすソテツが二本あります。この前を通って 左手の石段を上がると釈迦堂で、やぐらに石仏が安置されています。

一枚目の写真では、左上に写っているのが釈迦堂です。



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