「鎌倉恋便り」



源氏の氏神 「鶴岡八幡宮」(第1回)



鎌倉といえば、必ず年末年始の「ゆく年くる年」で放送されるのが「鶴岡八幡宮」です。今も昔も鎌倉の大スター的存在。

鎌倉を代表する見どころで、しかも鎌倉駅から近いこともあって、鶴岡八幡宮を訪れる人は絶えません。駅近くから真っすぐに延びる若宮大路の突き当たりにあって、まず、三ノ鳥居が迎えてくれます。

鳥居をくぐると太鼓橋。太鼓橋の左右には平家池と源氏池があって夏は蓮の白、赤の花で華やかです。参道を進むと正面に舞殿とも呼ばれる下拝殿があり、静御前が義経を想い舞った所といわれています。

石段の右には源頼朝が造営したという若宮、左手に三代将軍源実朝暗殺の地といわれる大銀杏があり、正面に本宮が姿を見せています。境内には鳩が舞い、いつでも非常にのどかな雰囲気が漂っています。

鶴岡八幡宮は、奥州を平定した源頼義(みなもとのよりよし)が鎌倉に帰り、1063(康平6)年、由比ガ浜の浜辺に源氏の氏神を祀ったのが始まりです。後に源頼朝が現在地に移築。鎌倉幕府開設の前年の1191(建久2)年には、本宮、若宮を建立し現在の形が整いました。

武門の守護神として栄え、室町幕府からも江戸幕府からも崇敬されました。

 




写   真       解    説      
太 鼓 橋

段葛を通って、三ノ鳥居を入るとすぐ目に付くのがこれ。
「源平池」を左右に、渡してある橋。
源平池のほとりには「ぼたん庭園」があって1,2月は冬ボタン、4,5月は春ボタンが咲く。

「太鼓橋」を一気に渡ると男は立身出世、女は安産が叶うという。
小生は子供の頃、よくこの橋を駆け登っては遊んだ記憶がある。
でも、数年前から柵がしてあって渡れなくなってしまったのだ。残念!
参道と舞殿(まいでん)

参道の真ん中に立つ朱塗りの舞殿。
(正面)

義経をしのびながら静御前(しずかごぜん)が舞ったエピソードで名高い。
「よしの山みねの白雪ふみ分けて入りにし人のあとぞ恋しき」
「しづやしづしづのだまきくり返し昔を今になすよしもがな」

頼朝の前で、追われる義経恋しと歌ったこの話はあまりにも有名。
毎年4月の鎌倉祭りでは、ここで静の舞が奉納されます。

正面一番遠くに見えている屋根が本宮。
隠 れ 銀 杏

これが歴史でも名高い「隠れ銀杏」。 本宮への石段途中にある高さ30mのすごい巨木だ。(向かって左側)
承久元年(1219)鎌倉三代将軍実朝が甥に暗殺された名高い場所。
大雪の降る夜、甥の公暁はこの銀杏の陰に隠れて襲ったという。

階段の上に建つのが、本宮(上宮)。
過去にたびたびの火災で消失しています。
今の社殿は1828年(文政11)将軍家斉が造営。
「流権現造」という典型的な神社建築の様式です。



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