「鎌倉恋便り」



片瀬龍口寺輪番八ヵ寺 「 東 漸 寺 」(第121回)



妙典寺の隣にある日蓮宗のお寺です。
このお寺も片瀬龍口寺輪番八ヵ寺のひとつです。
東漸寺の付近には、本成寺勧行寺妙典寺本龍寺と輪番八ヵ寺のうち五つの寺が集中しています。
また、江ノ電腰越駅近くにある諏訪神社はかつてこの寺の境内にありました。
横紋の入った岩肌が目立つこの周辺の谷戸は、その昔、腰越の中心地でしたが、現在では閑静な一角になっています。

前述した片瀬龍口寺輪番八ヵ寺とは、龍口法難刑場跡に建立された龍口寺[1337(延元2)年日法上人創建]が、近世、片瀬常立寺、本蓮寺、腰越本成寺、勧行寺、法源寺、東漸寺、妙典寺、本龍寺の輪番制(いずれも山号は龍口山と号する)とされていたことによりますが、明治19年太政官布達により住職が入山し、輪番制は廃止されました。

本成寺:1309(延慶2)年 日賢上人開創
勧行寺:1303(嘉元元)年 中老僧日実上人開創
法源寺:1319(文保2)年 中老僧日行上人開創
東漸寺:1325(正中2)年 日東上人開創
妙典寺:1300(正安2)年 中老僧天目上人開創
本龍寺:1302(乾元元)年 日行上人開創


 




写   真       解    説      
三 門(薬医門)

この薬医門は、龍口寺の門前で饅頭屋を商う店の主人が早逝した妻の菩提を弔うために寄進したもので、この三門をくぐる人すべての健康を祈り建立されました。
境内・本堂

江戸時代には、宝善院の僧が龍口明神社の別当に任じられ、それ以来、村の御嶽大権現社、春日社、第六天社、観音堂など多くの神社や寺の仕事を引き受け宝善院は地元の信仰を集めて栄えていました。

しかし、明治時代の神仏分離令によりひそやかな寺に戻ったそうです。



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