「鎌倉恋便り」



寺分の鎮守 「 駒形神社 」(第113回)



湘南モノレール「湘南深沢」駅から徒歩5分。大慶寺の前の小道を南に少し行き、左に細い道があり、石段を上ると自然が多く残る鎌倉市寺分の一角に駒形神社(こまがたじんじゃ)が現れます。
寺分の鎮守、祭神は駒形大神ですが、地元では古くから邇々芸命(ににぎのみこと)を祀ると伝えられてきました。農業の守護神して崇められ、1177〜1181(治承年間)年頃、大庭景親は天候不順が止むよう代参を遣わし祈願したといいます。

『相模風土記』ではかつては東光寺の管理下にあったことが記されています。

                 




写   真       解    説      
境内入口

駒形という社名をもつ神社は、東北から関東にかけて多く分布しています。
これは、東北地方の一帯(岩手・宮城)が名馬の産地であるため、馬の守護神とされる駒形神社が多いものと考えられています。

本源とされるのは岩手県水沢市に鎮座する駒形神社(奥宮は駒ヶ岳山頂)。
社伝では111年日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷平定の為、天照大神以下5神を勧請したことに始まるとされています。

782〜806(延暦年間)年には、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の戦勝祈願をしたとの伝承があり、駒形神を馬の守り神とする起源となりました。
駒形神を馬頭観音菩薩の垂迹、あるいは同一とする見方もあります。
社  殿

本殿は1843(天保14)年に再建されたもの。
大正時代までは、正月に初穂を串に挟み神前に捧げる儀式が行われていました。

祭神: 駒形大神
宝物: 中国風木造人形七体、木造馬
神徳: 農業守護、産業振興
富士浅間神社の角塔

境内の一角には、富士信仰(富士山の御神体とみなす山岳信仰)の名残を示す富士浅間神社の角塔も建っています。
弁財天像

境内のやぐらには、1822(文政5)年造の弁財天像が祀られています。



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