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史跡の都、鎌倉めぐりをする方々の多くは、たいてい横須賀線・北鎌倉駅から歩き始めるようです。四季に関係なく休日の北鎌倉駅周辺は、軽装のハイキング客であふれています。 東京から55分の距離にもかかわらず、簡単な屋根をかぶせたようなプラットホームに降り立つと、いかにも遠くへ来たという感じがします。このあたりの他のJR駅にはない独特の風情があり、史都・鎌倉めぐりの玄関としては申し分のない駅でしょう。 北鎌倉に仮駅ができたのは昭和2年。 横須賀線が開通したのは明治22年です。 もともと横須賀線は、軍港・横須賀への軍用路線として帝国海軍、陸軍の強い要請で開通しました。このとき、円覚寺は境内に路線を敷設することを許可しています。しかし開通時の横須賀線は、大船〜横須賀間の路線に鎌倉と逗子の駅があるだけでした。 大正15年、北鎌倉の住民によって「夏期簡易停車場設置願」が出されました。 その主旨は、山ノ内一帯は文人墨客もよく訪れるし、建長、円覚両寺に参禅にくる学生もある。修学旅行生たちが由緒ある寺院、史跡を訪ねたくても交通が不便なためにそれもできない。せめて夏だけでも停車場を設けてほしい・・・といったものでした。 陳情書の署名には建長寺、円覚寺の住職の名前が見られたといいますから、かなりの圧力になったと思われます。なにしろ境内に線路を通させた寺ですからね。 北鎌倉駅はこのような背景から誕生しました(正規の駅とされたのは昭和5年)が、当初は利用客がないので心配した土地の人が、用事もないのに列車に乗ったといいます。現代のように情報網が発達していなかったので世間に認知されるまで時間がかかったのでしょう。 参考:北鎌倉駅を拠点とした代表的な名刹・景勝 ・北鎌倉地区・ 円覚寺 東慶寺[駆込寺] 浄智寺 建長寺 半僧坊 長寿寺 光照寺 明月院 円応寺[閻魔寺] 亀谷坂切通し ・大船地区・ 常楽寺 多聞院 熊野神社 ・扇ガ谷地区・ 岩船地蔵堂 薬王寺 もちろん上記以外の寺院も、巡り方によって探索可能です。 その時々のスケジュールに合わせて検討してみてはいかがでしょうか。 |
| 写 真 | 解 説 |
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今の素朴な駅舎は、昔の「夏期簡易停車場」時代のなごりある建物です。 付近には緑も多く、鎌倉五山第二位の名刹・円覚寺の門前駅といっても過言ではないでしょう。 駅舎の後ろには、横須賀線(E217系)快速電車が写っています。 |