「鎌倉恋便り」



ミステリアスな魅力 「 海 蔵 寺 」 Part 2 (第34回)



写   真       解    説      
十六の井・岩屋内部

やぐらの内部には、供養塔である五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)だとか、 やぐら内の本尊としての仏像、種子(仏や菩薩を表現する梵字)などが彫られています。
水を取り替えても二日もしないうちに清水が元の水位に戻ってしまうという十六の井。 それにしても、この人工の岩窟はいったいなんだったのだろうか。

やぐら(鎌倉に多く点在する横穴式墳墓)という説もありますがはっきりしてません。
やぐらのつもりで掘ったところ水が出るので供養の場としてだけ使われたとも考えられます。
以前にあった塔頭の名を見ると龍隠、龍雲、龍渓など 水に関係のありそうな名が多いことから、水にかかわりの深い寺院であったか?とも思えます。
鎌倉十井の一つ「底抜の井」

海蔵寺の門前には鎌倉十井の一つ、「底抜の井」があります。

上杉家の尼が参禅してこの井戸の水を汲んで悟りを開き、
「賤(しず)の女が載く桶の底脱けてひた身にかかる有明の月」

とよみ、この名がついたといいますが、一説には安達泰盛の娘で 金沢顕時(あきとき)夫人となり、のちに尼となった無着が仏光国師 (無学祖元)に参禅して悟った時
「ちよのう(無着の幼名)が載く桶の底ぬけて、水たまらねば月もやどらず」

という歌によるものともいわれています。



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