「鎌倉恋便り」



弘法大師が開いた寺 「 成 就 院 」(第40回)



成就院(じょうじゅいん)は、1219(承久元)年、弘法大師が護摩供養を行ったという伝説の地に北条泰時が一族の武運を祈願して建てた寺です。
鎌倉三十三観音霊場第二十一番札所になっています。

本尊の不動明王や鎌倉時代の作といわれる文覚(もんがく)上人荒行像などが祀られています。寺が建っている場所は鎌倉七口の一つである極楽寺坂切通しの旧道です。現在車道となっている一般道の切通しは寺の下を通っていて、付近には昼間でも星が見えたという星月夜ノ井(星ノ井)があります。

三門前の旧道から見下ろす由比ガ浜の眺めは素晴らしく、どの観光誌でも絶賛しています。昔の旅人が切通しから鎌倉入りする時、初めて眺めた鎌倉をイメージしてここに立ってみるのも楽しいかもしれません。時間を忘れます。

                 

 




写   真       解    説      
成就院三門

現在の極楽寺坂の途中から脇道を入ったところにあります。脇道に入る手前には 鎌倉十井(かまくらじゅっせい)の一つ、星月夜ノ井(星ノ井)もあるので是非立ち止まってみるのもよいでしょう。

成就院は北条泰時が一族の武運を祈願して建立した寺ですが、のちに極楽寺の子院 になったようです。
三門への坂道沿いにはアジサイが植えられていてシーズンには目を楽しませてくれます。
弘法大師像

三門を入ると右横に最近建立された弘法大師修行の像が立っています。

本堂は公開されていませんが本尊の不動明王像をはじめ千手観音像や 文覚上人の荒行像などが安置されています。
長野県穂高に美術館がある彫刻家・荻原碌山は、ここの文覚上人像を見て感動し 自らもブロンズで「文覚」を作成したといわれています。
眼下に広がる由比ガ浜

成就院が建っている極楽寺坂切通し旧道跡は、車が通る一般道よりもかなり高く 石段を上った上に境内があるのですが、この門前からの眺めはすばらしく由比ガ浜 の向こうの三浦半島まで望めます。

小生が訪問したこの日も、眺望をカンバスに展開されている2人の方がいらっしゃいました。
(写真撮影するのに最高の場所が確保できなかった(笑))
坂を上るにつれて空が開け、やがて眼下に弧を描いて浜が広がる様子は最高の光景です。



 「鎌倉恋便り」取材リスト   「鎌倉恋便り」探訪マップ 

「鎌倉恋便り」メニュー