「鎌倉恋便り」



左甚五郎の龍 「 上 行 寺 」(第26回−2)


安養院の向かいが、日蓮の孫弟子日範の建立した上行寺(じょうぎょうじ)です。

こじんまりとしていますが、瘡守稲荷(かさもりいなり)と、身代わり鬼子母神が祀られて庶民的な寺として篤い信仰を集めています。しかし、この寺は不思議と現在発刊されている鎌倉の観光案内関連の書籍にはほとんど紹介されておらず、いつもひっそりとした静かな雰囲気を漂わせている不思議な感じのするお寺です。

また、墓地には桜田門外の変で井伊大老を襲撃した水戸浪士の一人、広木松之助の墓があります。広木は一時上行寺にかくまわれましたが、仏殿前で自害しました。
               

 




写   真       解    説      
上行寺正面

安養院と別願寺中間にある上行寺。バス通りの向かい側より正面の撮影。

総欅(けやき)造りの本堂は、名越の浄妙寺の祖師堂を移築したものです。 無数の白い狐の像が愛嬌たっぷりに並びます。
左甚五郎作の龍

正面の三門の裏側を見上げると左甚五郎作の龍の彫刻が睨みを利かせています。

数度の火災にも焼失をまぬがれたという注釈が書かれています。



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