「鎌倉恋便り」



森閑とした石段の参道 「 浄 智 寺 」 Part 2 (第8回)



写   真       解    説      
木造三世仏坐像

ほの暗い堂宇の中にしずまるのは三世仏。
向かって左から、阿弥陀・釈迦・弥勒で、過去・現在・未来の 三相をしめすといわれています。

15世紀の作の特色は、衣の裾が複雑に折りたたまれ 長く台座の両脇に垂らされているところにあらわれています。
木彫りでありながら、しっとりとした衣の重さが表現がすばらしい。
静寂な境内を歩く

今の浄智寺は何もかもがこじんまりと静まり返っている。昔は 鎌倉五山の一つとしてかなりの寺領を持ち、多くの塔頭、子院も かかえていたという。

三方を山に囲まれた鎌倉は、さらにその山裾が複雑な曲線で連なっている。
その谷間に細長く這いこんだ平地を(やつ)と呼びますが、 特に浄智寺の谷は細奥深いせいか両側の緑の陰が濃いように感じます。
竹林の中のやぐら

”やぐら”というのは鎌倉時代から室町時代にかけて掘られた 横穴式墳墓です。鎌倉に訪れるといたる所でやぐらを目にします。

浄智寺では竹林の中に小さなやぐらがありました。
このやぐらは大正から昭和初期までは、薪や木炭など保管場所として 利用されていたそうです。



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