「鎌倉恋便り」



森閑とした石段の参道 「 浄 智 寺 」(第8回)



「浄智寺」(じょうちじ)はお気に入りの寺の一つです。
佛光国師(ぶつこうこくし)の筆と伝わる扁額を掲げた三門をくぐれば、広大な寺域を誇る静寂の禅寺があります。

木々の濃い緑は寺全体をつつみ、苔むした石段は唐風の楼門(ろうもん)へと我々は導びかれていきます。
そこで、拝観料を払って、中に入ってみて下さい。

古き時代の鎌倉の野趣と古刹の風格が溶けあった魅力的なお寺です。「浄智寺」の創建は1283年(弘安6)で開基は北条宗政とその子師時(もろとき)。

高峰顕日(こうほうけんにち)や夢窓疎石(むそうそせき)などの高僧を歴代住職に迎えて、鎌倉五山第四位の寺。鎌倉の禅宗寺院の中でも重要な地位を占めていました。また、往時は、背後の谷戸(やと)一帯に七堂伽藍を配する大寺だったそうです。
現在では鎌倉三十三観音霊場第三十一番札所にもなっています。

阿弥陀・釈迦・弥勒(過去・現在・未来)の三相をしめすといわれている三世仏などが安置されています。
15世紀の作の特色は、衣の裾が複雑に折りたたまれ長く台座の両脇に垂らされているところにあらわれています。
木彫りでありながら、しっとりとした衣の表現はすばらしいです。

静かですし、ムードも満点。おまけに寺の左側からは葛原ケ岡に行くハイキングコースまでついています。

多くのカメラマニアも来ていますが、カップルで北鎌倉から道沿いの円覚寺東慶寺(別名・縁切寺)を回りながら訪れるのも軽い鎌倉探訪になると思いますよ。
               

 




写   真       解    説      
三門と”甘露の井”

写真は、鎌倉十井の一つである「甘露の井」と三門。

この門をくぐって杉木立の中にのびた石段を登ります。
何百年も人々が歩き、歴史が刻まれた石段は苔むしてすり減り 多くのカメラマニアを集めています。

浄智寺の感動は、ここから始まります。

楼    門

小さな総門からすり減った石段を見上げると、小さな重層の鐘楼が見える。
これが鐘楼門です。
二階の部分に梵鐘をつり下げた唐風造りの この門は、浄智寺の紹介には必ずといっていいほど写される門です。

江戸時代の後期頃は、仏殿・方丈・鐘楼・外門・惣門そして 塔頭の中の八院などがありましたが、大正12年の関東大震災で ほとんどが倒潰したそうです。
曇  華  殿

曇華殿(どんげでん)です。

この中に過去・現在・未来の三世を象徴する、阿弥陀・釈迦・弥勒 が安置されています。

いつでも気軽に参拝できるのがうれしい。
では、中を拝観してみましょう。





 「 浄 智 寺 Part 2 」