格闘ビデオ・レアグルーヴ FILE.001
ホイラー・グレーシーvsエウジーニョ・タデウ(1)
(1988年?/リオデジャネイロ・グレーシー・アカデミー)
状況:
ルタ・リーブリと柔術がリオのビーチで大乱闘を起こした、伝説の「ビーチファイト」。
そこでは、有名なヒクソンvsウゴのファイト以外に、ホイラー(当時23歳)とエウジー
ニョ(当時25歳)の戦いも行われた。
それぞれ柔術、ルタを代表する中量級戦士である両者の戦いは、ルタ側によると
エウジーニョが優勢だったようだ。警官の出現により戦いは止められたが、ホイラー
はかなりのダメージを折ったという。
そしてその3日後、エウジーニョはグレーシー・アカデミーに乗り込み、再度の試合
が行われた。このビデオは、そのときの模様をホームビデオで撮影した物である。
ビデオはヒクソンの演説から始まる。おそらく戦いのルールを説明しているのだと思
うが、ポルトガル語なので何を言っているのかはわからない。ホームビデオによる撮
影なので、画質はあまり良くない。ヒクソンの話が終わると、2人の戦士が姿を現した。
まず目を引くのは、2人ともシューズを履いていることだ。これが、ブラジルでのスタ
ンダードな道場マッチのスタイルなのだろうか。2人が両手を合わせ、意外にもスポー
ツライクに戦いはスタートした。
ホイラーの構えはまるっきりヒクソンのコピーである。腕を低く構え、顎を突き出し、半
身の体勢から関節蹴りを放つ。その蹴りで離れた位置から相手を牽制する。一方のエ
ウジーニョは、キックボクシングのようなダメージを与えるローキックで攻撃。しばらく両
者の牽制が続いた後ホイラーがタックルを仕掛ける。腰のあたりに組み付くようなタッ
クルだ。しかし、これはエウジーニョにがぶられてしまう。エウジーニョが組み合ったま
まパンチを放つと、ホイラーは離れて前蹴り。エウジーニョはこれをキャッチすると、軸
足を払ってグラウンドに持ち込む。
サイドを取ろうとするエウジーニョだが、ホイラーが足を利かせてそれを阻むとすぐに
立ち上がる。再び牽制のキック合戦へ。
<3分経過>
エウジーニョがパンチで突進すると、ホイラーはまたタックルへ。しかし、脇を差され
てテイクダウンできない。逆にエウジーニョはホイラーの両足を抱えると、高々と持ち上
げて床にたたきつける。
エウジーニョがサイドを奪うが、ホイラーが足をうまく動かしてガードポジションを取ろう
とすると立ち上がってスタンドへ。エウジーニョのパンチ→ホイラーのタックル→つぶされ
てガードポジション→スタンドという攻防をもう1度繰り返した後、ホイラーのタックルを受
け止めたエウジーニョがパンチを振り回す。すると、そのうち1発がホイラーの顎をヒット。
腰から崩れ落ちるホイラー!
<7分経過>
ホイラーは何とかガードを取ることに成功するが、また離れて立ち上がろうとするところ
に顔面めがけてエウジーニョのローキックが襲いかかる。すると、ホイラーは下から蹴り
返していく。ヘンゾがタクタロフ戦で使った、通称「ヘンゾキック」だ。このヘンゾキックを速
射砲のように放ち、エウジーニョが離れると立ち上がる。この状態での戦い方はきっちり
とセオリーが確立されているようだ。
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