自然公園には国立公園の保護区のように人為的な改変を加えないものと,山の中でもお構いなしに全面伐採・整地して芝生を張り購入木や園芸植物を植栽するという,町の中の公園をそのまま持ち込んだもの(自然公園という名の自然破壊)と,両極端があります.ところが,近年価値が見直されいる里山については,どちらのやり方でも保全ができません.
ここに紹介するのは,里山の特性を生かしながら散策に適した空間をつくるという,長崎県内で先進的な試みを行なった公園です.
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整備前里山は15-20年ごとの周期的な伐採と草刈り,落ち葉かきが行なわれているところに成立します.これらの「手入れ」をやめるとヒサカキやネズミモチなどの常緑樹がびっしりと生え,暗くて見通しの悪いヤブになります.こうなると里山の生き物は姿を消していきます. |
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選択的伐採直後里山の姿を回復するために,林内に密生した常緑樹の低木などを伐採します.あらかじめ,植物の種類や割合を詳しく調査しておき,樹種のバランスを考慮して残す木を選び,テープを巻きます.これを目印にしながら,選択的伐採を行ないました. |
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完成こうして,見通しの良い明るい林になると足元の草が増えて,生物相が豊かになります.解説板を設置して野外博物館の機能を持たせてあります.もとからある草木を活用して自然を生かした公園ができました. |
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休憩場所ベンチと道しるべを設置しました.春には新緑の眺め,夏には木陰ができます.秋になると紅葉や栗拾いが楽しめます.冬には葉が落ちて日光が入ります.里山環境を保つには継続的な維持管理が必要です.これこそ,今後の公共事業で力を入れるべき内容でしょう. |
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保全区域原生林に近い状態のところは通行のじゃまになる枯れ枝を取り除くだけにとどめ,それ以外は手を加えない保全区域にしています. |
松浦鉄道吉井駅から歩いて15分ぐらいで遊歩道入り口に着きます.わからないときは,まず役場(牧の岳に行く途中にある)をたずね,そこで教えてもらうと良い.いずれも通りがかりの人に聞けばわかるはずです.