2002.4.13.更新

2001年12月定例議会

 一般質問(5)

 国営諫早湾干拓事業について

○原田敬一郎議員
 次、国営諫早湾干拓事業についてお尋ねします。水門をあけるとかあけないと
 か、そういったことじゃなくて、町としてどのように自然環境、そういったも
 のを考えていかなければいけないのかといった基本的なことについて1点だけ
 質問します。国土交通省のホームページからの資料があるかと思います。それ
 もお手元に置きながら考えていただきたいと思います。
 地方分権改革を積極的に受けとめて利用していくならば、愛の町の立地や恵ま
 れた環境からして、長崎県下でも恵まれた条件下で自治体としての自立が可能
 な町が我が愛の町ではないかと思います。ただ、それには自治体も住民も議会
 にも意識改革と夢や希望を実現するために、今を我慢する忍耐とすぐれたリー
 ダーの育成が不可欠です。自治体としてこんなに追い詰められた状態でありな
 がら、町の貴重な先祖から受け継いできた海をもろ手を挙げて失う方向へ力を
 注いでいる今の愛の町の執行権者と議会の方向性が理解できません。
 わずか半世紀前までは自然を恐れ、敬いながら、その恵みをいただき続けるた
 めに、自然環境を大切にして、子孫へ手渡す努力をしてきたのです。地方分権
 改革で言う、地方の特性を生かした自給可能な町づくりには、地域の気候風土
 とともに自然環境が地域特性の主なる要因となっています。わずかばかりあっ
 た山林も畑地としての開墾でほとんどなくなり、結果として地下水源の枯渇と
 いう問題を抱えることになりました。そのとき、その時代を生きる者たちの損
 得で、やっていいこととやってはいけないということがあるのではないでしょ
 うか。だれのものでもないかわりに、未来にまでにわたる町民みんなのもので
 ある自然環境の利用や活用は、そこの自治体や県や国が損得で判断してはいけ
 ないものではないでしょうか。
 海や山や川の利用について、さらに積極的に損得を論じるならば、災害とも昔
 の知恵と今の技術とで上手につき合っていけば、未来永劫にわたって無限大の
 恵みを与えてくれる打ち出の小づちになるのです。
 戦中戦後の食料難のときに、橘湾の海よりもはるかに大量の恵みを干潟の海か
 ら沿岸の住民はいただいて、ひもじさをしのいだことでもわかるように、住民
 がどんな社会情勢になっても衣食住に困らない環境をつくるためには、これ以
 上の環境破壊はするべきではありません。下水道事業も衛生や快適さのほかに、
 環境保全の目的を上げていたはずです。防災上、干拓事業が必要という国や農
 水省の主張はもはや通らなくなりつつあります。それは、諌早水害がこの干拓
 事業では防止できないことを農水省自体が認めており、高潮対策にはもっと効
 果的で、費用対効果の高い佐賀や福岡県の国土交通省方式が有利であるという
 代がえ案も出ています。防災と後背地の排水不良を一緒にすべきではないので
 す。
 配付した資料ですが、国土交通省の長崎工事事務所のホームページで公開され
 ていたものです。昭和32年の諌早大水害クラスの大雨が100年に1回の確率で降
 ったと想定しての本明川流域だけの被害状況です。本明川は1級河川で、これ
 まで毎年のように河川改修工事が繰り返されてきました。本明川にユンボが入
 っていないときはなかったぐらいです。さらに、昭和32年からすれば、本明川
 の河川改修だけでなく、この区域には排水ポンプ施設が10数施設つくられてお
 り、それでもこの被害状況です。
  町長も御存じのように、諌早大水害のときの最大時間雨量は、吾妻、愛のの
  方が諌早市よりもはるかに大きかったのです。千鳥川や有明川は国土交通省
  の管轄ではないので、愛の町の被害想定までは載っていませんでしたが、長
  崎県はやっているのではないでしょうか。
  町長が本当に愛の町のためを思ってやるべきことは、干拓推進なら、今すぐ
  排水ポンプ施設を受益者負担なしでつくらせることと、河口から千鳥川と有
  明川までのしゅんせつを定期的にするよう約束させることです。そうしない
  と、町長が住んでおられる川端、新崎あたりが将来一番の危険地帯になるの
  です。おまけに、影響は少ないとしていた漁業被害まで続出し、やう一つの
  目的である農地造成にも農民自身が消極的です。干拓ではなく、埋立地の小
  江干拓農地と比較的に排水性の高い西側農地にしか買い手がつかない状況で、
  これももう説得力がありません。
  国や県の受け売りのような干拓推進論はもう結構ですから、愛の町の未来に
  とって、この潟浜をなくす方が町民の利益につながると本気で考えておられ
  るのか、その1点 だけお聞かせください。

○松浦 末利町長 もう最終的な質問にお答えしたいと思っておりますけども、
 これも御承知のとおり、国営事業で今干拓を進めております。私も川端に住ん
でいる1人として、潟浜はなくなってしまいましたけれども、現時点での状況で
あれば、潟浜をなくす方が住民の利益につながると思っております。

 

←前のページへ │  │  │  │ 4 │ 5 │ 

 

潟ガタぬかすぞ!ホームページ

古代の土と土水

(有)カラコ産業七福丸 代表取締役社長
愛の町議会議員

原田 敬一郎

〒854-0301 長崎県南高来郡 愛の町甲4593-12

TEL 0957-36-0113 FAX0957-36-1235

E-mail gata414@fsinet.or.jp

 

Published byManateeWebPublishing

電網出版舎まなてぃ