2000.1130更新

 愛の町議会
 2000年 9月定例会
 一般質問 (7)

○原田議員
 汚染の原因が化学肥料であったり、畜舎からの排水であったりということなので、これは先日いただきましたマスタープランにもありますように、バレイショの連作も限界に来ておったり、有機栽培と多品目の輪作栽培で高品質の特産品づくりとか、農業や畜産業の営農構造改革ともかかわってくるでしょう。地上の農業と地下水の水質が直結していく、それを同時に考えていかなければならないような時代に来ているのではないかと思います。
 質問16に行きます。
 一度やり始めたら後戻りができないのが、集合下水道処理方式の弱点であります。そこの地域特性に適した、もっと安上がりで浄水効果の高いやり方があるのに、農水省や建設省は利害優先の予算配分を握る技官や族議員たちが補助事業の認可と一緒に、自治体や住民に負担の大きな旧タイプのハードやソフトを押しつけてきます。早く国や県と地方自治体が対等になるような地方分権を勝ち取らなければならないのですが、上に頼ってばかりいては望むべきもありません。
 今のままのくみ取りトイレでも、町民の多くはそれほど生活には不便はしないでしょう。しかし、くみ取りから水洗に切りかえたら、各家庭も町も永遠に経費を支払い続けなければならないのです。供用開始をしてしまえば、年間相当額の支出をずっと続けていかなければなりません。止めれば起債償還の1億円余りの支出で済みます。もっと他に税金を投入してやらなければいけない事業があるのではないでしょうか。
 例えば、このまま地下水を節度なく使い続ければ地下水汚染は、もっと深刻に進行して硝酸性チッソより、もっとやっかいな物質が含まれるようになるかもしれません。地下水汚染の対策は後回しでもいいのでしょうか。農業政策は後回しでもいいのでしょうか。ごみ処理の方法が焼却だけでなく、ほかにもっと環境によい、コストも安い方法があったように、浄水方式にも、もっと自然の理にかなった効率のよい方法があるかもしれません。
 21世紀には、下水処理に対する考え方が根本から変わってしまうかもしれません。たく
さんの見直しや、延期するとか、中止した方がいいのではという理由を挙げましたが、それでも町長は来年度からの供用開始に踏み切るつもりですか。

○松浦町長
 私どもは、1日も早く供用開始を実施して、よりよい環境の町を、この事業の趣旨に沿って、沿わなくてはならないと考えております。
 この事業というのは、国庫補助事業でございまして、国及び県からの補助金が80%近く投入されておりますので、したがって事業が完成しても供用開始をしない、または延期をするというようなことになりますと、投資効果、事業効果はゼロということになり、このようなことは調整でもできないことでございます。
 また、会計検査員等の会計実施検査においても、補助金の返還を求められることにもなりかねませんので、私は、1日も早く供用開始を実施したいという考えでおります。

○原田議員
 実際そうでしょうけれども、民間では考えられないことなんですよね、こういうことは。そして、途中でもある程度投資をしていても、これから先にこれがマイナスになる、もっと会社を苦しめるということになっていけば、見直すということも当然考えていくわけですけども、それができない自治体というのは、それはちょっとおかしくて町民には理解できないのではないかと思います。
 現在、各家庭の便槽からくみ取られたし尿は、国見町のし尿処理場で処分されています。国見町で処分される分には潮受け堤防の外であり、調整池の水質汚染には関係がありません。そこで、経済的な事情があって加入が難しい世帯には、とりあえず工事費が、最低でも30万円以上はかかるトイレのし尿を除く生活排水だけの加入ではだめなのでしょうか。これだと、水質汚濁防止法や下水道法で規定している国民の責務も果たせます。
 宅内の部分においては、排水管への接続工事が終わっても水洗トイレの故障とか、メンテナンスが必要になります。そういった意味からも町内への経済効果からも、できるだけ町内の業者さんの方がよいと思います。ただ、短期間ではできる件数が限られているので、できるだけゆっくり加入が進むのが理想的だと思います。土木屋さんや大工さん、左官屋さん、電気工事屋さん、水道工事店、設備屋さん、板金屋さん、材木屋さん、金物屋さんなどなど、地元の商店にも波及効果があるでしょう。それに水道水不足の問題もおだやかな増加の方が負荷が低く、有利なのではないでしょうか。
 長引く経済の低迷で、老人世帯だけではなく、今生活に余裕のない家庭は多いと思います。就職が決まって落ちついてからとか、住宅や学資ローンが済んでからとか、子供にお金がかからなくなってからとか、全面加入への猶予を認めて推進してもよいのではないで
しょうか。町長、どうお考えですか。

○松浦町長
 お説もっともなところもございます。地方公共団体とすれば、この特別会計をもって実施しなれければならないこの事業でございますので、猶予的なことも必要であろうかと思いますけれども、私たちは早くこれを軌道にのせたいというのが今の考え方でございます。

○原田議員
 この事業自体が本当に理不尽であって、社会的な弱者であるとか、経済的に困っているような人とか、そういったところに全く配慮されていない。もう最初からずっと言っている。そこに町民が存在していない、そのようなことを深く感じるのであります。それを、町が行っており、私たち議員が後押しをしているというのが、すごく歯がゆい気がいたします。
 時間をオーバーしておりますので、これで終わります。ありがとうございました。

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