2000.1.18更新

愛の町議会
2000年 九月定例会
一般質問 (4)

○議員(1番 原田敬一郎君)  大雨が降れば調整池の水位も上がると、潮どめ前から
 知ってましたかと聞いたんですけども、ちょうど写真2と同じ状況なんですね。左側
 が調整池です。排水門が北に200メートル、南に50メートルで、それではけないわけ
 ですね。
  調整池の水位が上がると自然排水は当然できなくなります。なぜ干拓事務所の洪水
 排水計画書に、寺本排水門や野井沖新田や阿母崎新開にポンプ設置の計画がないのか、
 吾妻や森山の干拓地には2カ所ずつ1秒間にですよ、2から8トンクラスの排水ポンプ
 が設置されているのにもかかわらず、なぜ愛野にはないのでしょうか。
  5ページです。カラーでしております。ちょっと佐賀県有明海沿岸の防災地図、ち
 ょっとにじんで見えにくいところもあるかと思いますけども、5ページの図は、同じ
 干拓地でも佐賀県のものです。有明川内水系よりもはるかに小さなところでも排水ポ
 ンプが設置されています。長崎県諫早湾沿岸の首長が県、国に追従して干拓推進をや
 つている間に、佐賀県は高さ7.5メートルの緩傾斜高潮堤防と有明湾沿岸のそういっ
 た冠水しやすいようなところに137基、合計で1秒間に1,000トンの排水ポンプを設
 置しました。排水門は潮を出入りさせるために佐賀の堤防は通常はあいています。
 だから、水質浄化や浚渫に余分なお金をかけることはありません。
  昔の愛野のとおりですね。
  町長は排水ポンプの設置もせず、排水ポンプの必要性を感じて、排水ポンプの設置
 の要求も約束もせず、なぜ干拓推進に同意したのかお聞かせください。

○町長 お答えいたします。
  この排水ポンプについては、長崎県の農林部でいろいろと従来土地改良法に基づく
 排水の非常に常時排水する箇所、例えば諌早とか吾妻の2工区について排水ポンプを
 設けましたが、私の方ではそういうことが全然、32年災害で堤防が切れたときに冠
 水した以外はほとんどありませんでしたので、そういう排水ポンプを設置を希望いた
 しておりません。
  排水ポンプを設置しますと、非常にこれはいろんな経費等の負担が、それぞれ土地
 改良区にかかりますので、土地改良区からもそういった排水ポンプの要望もございま
 せんので、現在まで計画いたしておりません。
  なぜ同意したのかと言いますと、これは国営干拓事業であり、また県、それぞれ市
 町村が、全員が諫早干拓には、ぜひ台風、その他いろんな面で諌早湾干拓をぜひ実現
 してくださいという強い要望がございましたので、私ども議会と一緒になってそれに
 ついては同意をした次第でございます。

○議員(1番 原田敬一郎君) わざわざ佐賀のこの沿岸の防災地図を出したのは、そ
 ういった干拓事業、そういった諫早湾干拓事業だけじやなくても、本当に金もかから
 ずに大切な海を壊すことなく、そういった自然と共存しながら、一つの町が町民の将
 来にわたって安心を提供しながら自立していく道がほかにもある、それを模索せずに
 県とか国に追従していく、本当に愛野町の将来のことを考えているのか、そこがすご
 く疑問に思いますし、先ほどのそういった認識での、潮どめをしてたからこれだけで
 済んだというのは、本当に愚かというしかありません。
  次、調整池は排水門が250メートルしかない河口ダムです。縮め切りの日から確実
 に貯水能力は落ちていってるし、同じ降雨条件なら沿岸の水位は年々高くなっていき
 ます。そのうち、どれだけ浚渫しても流下しなくなる、そういうことになります。そ
 れは何十年も先のことで、私たちは生きていないでしょうが、子や孫の時代には必ず
 調整池の海底は後背地より高くなります。それは理解できると思います。
  さらに、内部干拓堤防が完成すれば、調整池の面積は約半分になり、調整池から洪
 水がやって来る日は倍の速さになります。
  愛野町の地先の干潟は、日本がまだ大陸と陸続きだったころからある干渇です。戦
 後の食料難のときに、この干潟で家族の飢えをしのいだ愛野町の町民を探すのは、そ
 れほど難しいことではないでしょう。先祖伝来の干潟を消滅させた町長として、愛野
 町の先祖にも未来にも、町長は責任を負わねばならないと思います。
  愛野町は干拓推進の立湯をとっていますが、この泥沼の悪循環に突入していく諫早
 湾干拓事業が未来の愛野町にとって正しい選択だったと、今でも考えているかお聞か
 せください。

○町長 お答えいたします。
  国営干拓事業ができたために、私が全責任を負えというような質問でございますけ
 ども、これはあくまでも事業主体は国営事業でございまして、私どもはそれに賛成を
 したわけでございますが、今いろんなデメリット、メリットはありますが、私は32年
 の災害のああいう大災害のときに痛切に感じておりますが、私が32になるときですけ
 ども、ああいう海岸堤防をして、毎年毎年台風が来る、そして防災計画する、本当に
 死亡者も出ました。そういうことをいろいろ考えますと、この国営事業の干拓につい
 ては、私も当然賛成する立場でございましたので、そういう推進をさしていただいて
 おります。決して私一人が国営干拓の2,500億、3,500億を私が責任とれと言われて
 も、その点については責任とり切れません。あくまでも私の方では賛成の立場で町義
 会を初め、町民の皆さん方の賛同を得た上で賛成をしてことでございますので、そう
 いう愛野町の将来について御心配がないようなことを今後進めていくのが、当然私ど
 もの務めじやなかろうかと、かように考えます。
  したがって、国営事業に対する責任問題についてはこのように考えております。未
 来何十年あるいは100年先のことで、愛野町が大変不利になったということのないよ
 うなことを、今後も行政として進めていくべきじやなかろうかと、かように考えてお
 りますので、御理解いただきたいと思います。

○議員(1番 原田敬一郎君) なぜうまく伝わらないのでしょうかね。だれも責任を
 一人でとれとか、そういったことは言ってないと思いますし、そういう誤解がないよ
 うな言い方をしてるつもりであります。
  では、諫早湾の問題はまだまだたくさんあります。また次回にすることにして、畑
 の表土の流出について少しだけですけども質問させてください。資料の写真でも わか
 るように、たびたびの大雨で有明川や千鳥川に流れ込む雨水の色が赤く、それがだん
 だんひどくなっているように感じます。至るところの畑に表土の流出が見られますが、
 それはなぜだと考えていらっしやいますか。

○町長 お答えいたします。
  畑表土の流出の問題でございますけども、流出の原因につきましてはいろいろ考え
 られますが、まず第1に、畑の管理状態から原因を追求してみますと、5月上旬から
 6月にかけてバレイショの収穫作業があり、その後、耕うん、整地作業が実施されて
 雑草もなく整然とした管理作業が行われておりますが、更地のところに本年このよう
 な集中豪雨に見舞われまして、遮るものなくて表土の流出につながったものと考えら
 れます。第2に、昔のように土壌そのものに浸透性と保水力がないために、表土の流
 出が発生していると考えられます。第3に、畑1枚1枚の区画に排水口がないために、
 流出することが考えられるかと思います。第4に、以前は畑の周辺には茶の木やらラ
 ッキョウ等植えられまして、表土の流出防止の役割を果たしておりましたけれど も、
 現在はほとんどそういった遮る作物も栽培されていないのが流出につながると考えら
 れます。
  防止対策につきましては、現在一部を除いてバレイショの栽培がほとんどでござい
 ますけれども、約40年前、今のバレイショにかわるかんしょが栽培されておりました
 が、土壌表面がかんしょのつるで覆われましたので、極めて流出が少なかったようで
 ございます。こういうことでバレイショの作一本であるために、大変流出が集中豪雨
 と重なって流れたものじやなかろうかと、かように考えております。

 

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