2000.1.18更新

愛の町議会
2000年 九月定例会
一般質問 (2)

○議員(1番 原田敬一郎君)
 次、諫早湾締め切りによる排水不良についてお尋ねします。お手元に資料を配っております。これは8月23日と26日に撮ったものでありま す。先ほど町長がもし潮どめしていなかったら、被害がもっと大きかったということでしたけども、もしその言葉が本気でおっしゃってるんだったら、諫早湾干拓事業の現実を全く知らないとしか思えません。
 防災のやり方にしても、佐賀県とは大違いで、後で資料の中で説明しますけども、 悪循環に突入しております。水質汚染の問題だけとっても、集落排水という、これは将来しなきやいけないもんかもしれないですけども、今急いでやらなきやいけない、優先順位がそれほど高いものじやなかったはずです。今お金を使わなきやいけないこととかいうのが、優先順位が高いものがあったはずです。そして、その水質汚染のために湾内だけじやなくて湾外の漁業被害も出ていたりします。そういうものに対しても湾内の私たちは責任を負わなければいけないはずです。
 そして、先ほど柴田議員さんからもありましたように、浚渫などとか、そういったいろいろなものを負担していかなきやいけない、そういう悪循環に突入していったわけです。宗教法人の「この壷を買っとったから、両足切らんばいかんやったとが、片足で済んだ」そういったような話ではありません。
〈写真1〉
 資料の写真1でもわかるように、寺本排水門から出てくる有明川と千鳥川とが野井沖新田の排水門のすぐ前で合流しています。
  このために千鳥川に排水する阿母崎新開の排水門、写真4ですね、2ページにあります、写真4が引かずに阿母崎新開は冠水 常習地帯になっております。集中豪雨とか記録的な集中豪雨、そういうときだけじゃなくて、もうほとんどいつも雨が降れば、ちょっとまとまった雨が降れば、阿母崎新開はつかっております。
〈写真4〉

〈写真2〉
 写真2でも、写真2というのはここですね、寺本排水門でとめられた有明川ですね。写真2でも明らかなように、有明川の方の水位がはるかに高いのに、寺本排水門の排水能力が低いので速やかに排水できません。

〈写真3〉

 写真3、2ページの上の方です。写真3のように、寺本排水門にせきとめられて有明川の水位は高くなり、有明川内水系11.14キロ平方メートルに降った雨水の流入を阻みます。
 その結果、写真5のように、ここは中尾運送の前ですね。写真5のように桜山川との合流地点で氾濫したり、写真6のように有明川上流部の三軒茶屋付近でも氾濫しました。写真7の今木場川の下流の合流地点も有明川の水位が高いので、排水がうまくいかずにそこでもぶつかり増水します。
 寺本排水門からの排水と野井沖新田の排水と千鳥川の合流地点をもっと下流に下げるか、それぞれ単独に流下するようにしないと、千鳥川と有明川と野井沖新田、阿母崎新開の排水不良は解決できません。
〈写真5〉
〈写真6〉
〈写真7〉

 町長はこれをいつまでほっておくつもりか、寺本排水門の排水能力を上げて速やかに調整池に排出するために、排水門の拡張が必要だと考えるが、この二つ合わせてお答えください。

○町長 お答えいたします。
 今回の豪雨は記録的なそういった集中豪雨であったということは事実でございまして、今までかつてなかったことでございます。先ほども柴田議員に答弁しましたように、いろいろとあそこの三角地帯が、下流が三つの合流地点であるということに対する排水が、一時的にそういった排水ができなかったという事実でございます。寺本排水樋門もあれも6門で十分機能が発揮できるという考え方でおりましたけれども、一時的なああいうふうなたまったわけでございまして、さあっとあとは引くわけでございますが、要は先ほど申し上げましたように、千鳥川の下流が非常に問題になって堆積しているということでございましたので、それはもう現地でも見た上で、早急に今してもらうよう国に働きかけるということでございます。
 それから、優先順位の問題で、下水道の問題おっしやいましたけど、これは私5期目就任前に本町で何が一番希望なのかという全町民からアンケートをとりました。その中に全町民から一番多かったのが、運動公園の整備と下水道の整備を早急にやってくれというのが全町民からのアンケートの結果でございまして、そういうことで優先順位は下水道から決めていったわけでございます。
 いずれにしましても、この合流地点の排水の問題については、十分排水対策を考えて今後もやっていきたいと、かように考えております。

○議員(1番 原田敬一郎君)
 アンケートで優先順位が高かったということですけども、アンケートというのは設問の仕方で、それの回答、そういったものを導き出すこともできます。果たしてどのような、本当に町民の、先ほど申しましたように、町政が町民に将来にわたって安心を提供する、そういった基本的な考え方にのっとっ て、本当に町民が何を求めているか、そういったものを引き出す、本当に必要なものを 引き出すようなアンケートだったのか、ちょっと疑問に思います。
 昔は長くても6時間待てば潮が引いて排水できていたのが、潮どめによって調整池の水位が大雨で高いうちは、自然排水できなくなりました。合流地点を調整池の管理水位のマイナス1メートルのところまで下げても、現合流地点から1キロも下げられず、調整池の水位が高いときは自然排水できず、水位が下がるのを待つしかありません。

〈写真8〉
〈写真9〉

 写真8、写真の8は野井沖新田へ調整池から逆流しているところです。隣の写真9は寺本排水門へ調整池から逆流したときに引っかかったごみです。潮どめ前は大潮の満潮のときははるかに高く、排水門の外の水位は高くなっていましたが、潮が大きいときほど干潮時にはよく引くので排水できました。同じではありません。自然排水門しかない愛野町の干拓地の排水は、一たび大雨が降れば出口を失い、調整池の水位が下がるまで水浸しで待っているか、集中豪雨で調整池の水位より、さらに高く愛野町が水浸しにならないとできなくなったのです。
 町長は潮どめによって愛野町がこうむることになった新たな災害要因をどう受けとめていますか。

○町長 お答えいたします。
 この間の雨の場合でも調整池の水位よりは、こちらから流れる水位よりも低かったのは事実でございまして、流れるのは流れておりました。したがって、ただ集中豪雨で愛野、吾妻付近が集中的な豪雨であったために、そのような結果になったと思います。
 したがって、このことについては、そういった今後の問題として対策を講じ、先ほど申し上げますようなことで対策を講じてまいりたいと、かように考えております。

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