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製作・監督・脚本:オリイ/音楽:川井憲次(松尾早人でも可)/武術指導:ラウ・カーリョン(劉家良)/殺陣:菊池剣友会/カツラ:山崎かつら/キャスト:楓=?、忍=?、偽ドラゴン=ドラゴン・リー(巨龍)、空とぶギロチン使いの虚無僧=カム・カン(金剛)、ジミィ先生=ジミー・ウォング(王羽)/ナレーション:芥川隆行
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一見平和に見える東京。 しかし、ジミィ先生を首魁とする悪の組織“ドラゴン・ヘッド”は、 その裏側を着実に支配下に置いていた。
彼らは、偽造テレカ・後楽園ホールのボクシングの試合のダフ屋 ・海賊版同人誌販売等を資金源としていたが、 最近では駅前によくある道ばたの古雑誌売りをも支配下に収めようとしていた。 山手線・中央線内の古雑誌集めを独占し、 ドラゴン・ヘッドの傘下に入ることを肯[がえ]んじないオッサンたちに暴行を加え、 古雑誌売りが縄張りとしている駅の新聞・雑誌専用のゴミ箱に中身入りの缶コーヒーを捨てるなど、 イヤガラセの限りを尽くす。
楓と忍はブーブー言いながらも駅の清掃員や古雑誌売りに変装し、 古雑誌売りのオッサンたちにイヤガラセをしようとする ドラゴン・ヘッドの構成員たちを片っ端からボコボコにしていったので、 ドラゴン・ヘッドの野望も潰[つい]えるかに思われた。 だが、そんなことであきらめるジミィ先生ではない。 彼は刺客を雇い、楓たちの抹殺をもくろんだ。 ジミィ先生 「ふふふ…君たちの活躍はいつも見せてもらっている…だが、 それも今日でおしまいだ…」物陰から歩み出す男が二人。 一人は黄色いツナギの服に身を包み、 もう一人は虚無僧の格好をして手に謎の武器を持っている。 楓「来たな…変身だ!」すぐさま楓はマゲヅラをかぶって戦闘服=紅葉色の振り袖に変身し(メカニズムは不明)、 忍は素速く忍者の服装に変身する(っつーか着替え)。 「まずは私が相手だ!」 と、黄色い服の偽ドラゴンはなぜか礼儀正しく名乗りをあげた。 忍「なにあれ…全身タイツ…?」実は楓もドラゴン・ボンクラだったのだ!(お約束) 「アチョーッ!」 と怪鳥音を発しながら襲いかかる偽ドラゴン。 スピーディーな攻撃で楓と忍は防戦一方に追い込まれた…かに見えた。 偽ドラゴン「どうだ、オレのジークンドー(截拳道)は。 手も足も出まい!」偽ドラゴンは攻撃することも忘れて呆然と突っ立ってしまった。 奇妙な間が流れる。 虚無僧が「おい、どうした!」 と呼びかけるが、動こうとしない。 さらに声をかけても微動だにしないので、 虚無僧は自ら“空とぶギロチン”を楓に向けて放った。 気を抜いていた楓の眼前に、 恐ろしい勢いで回転する“空とぶギロチン”の刃が迫る! グシャッ!空とぶギロチンの刃が鈍い音をたてて突き刺さったのは…偽ドラゴンの胸板であった。 空とぶギロチンが楓を襲おうとした瞬間、 彼は身を投げ出したのだった。
「なぜ…こんなことを…?」 と問う楓。 「あんたに…礼を言いたかったんだ…」 と答える偽ドラゴン。 偽ドラゴン「あんたが、最初にリー始祖を好きになった頃の気持ちを 思い出させてくれたんだ…ありがとうよ…」最後の“白鳥の歌”を唄い、 楓の言葉を聞いた偽ドラゴンは莞爾[かんじ] として笑って逝った(アップになって“ガクッ”)。 残る相手は謎の武器“空とぶギロチン” を操る虚無僧。 実は彼には恐ろしい過去があった。 今から三十有余年前の中国には文化大革命の嵐が吹き荒れていた。 毛沢東主席は自らと対立する“実権派”の人々に“右派”・“走資派” のレッテルを貼り、彼らを倒すために“空とぶギロチン”を考案し 武道の達人たちを集めて使い方を伝授した。 武道家のフン・ジェンもその一人で、 彼が操る凶刃によって多くの憂国の志士が斃[たお]れた。フン・ジェンが日本のどこかにいることを知ったジミィ先生は彼を発掘し、 用心棒兼殺し屋として雇ったのであった。 楓「あの謎の虚無僧、偽ドラゴン以上の強敵だ!」激怒した謎の虚無僧は楓と忍に対して空とぶギロチンを放った。 二人が危うくよけると、虚無僧はすぐさま空とぶギロチンについている紐[ひも] を引いて手元に戻し、間髪入れずに次の手を放ってくる。 その刃は強靱で触れた物全てを切り裂き、 回転しながら飛んでくるその恐ろしいスピードは、よけるのがやっとであった。 空とぶギロチンの回転はすさまじい力を生み出し、 それは誰もとどめることはできない。楓たちは反撃する暇[いとま] も無く、徐々に追いつめられる。
窮地に陥りながらも楓は「そうだ!」 とつぶやき、なんと街路樹を背にして立った。 虚無僧が「馬鹿め、背水の陣をひいたつもりか!」 と叫びながら空とぶギロチンを放つ。 楓が間一髪でよけると空とぶギロチンは 鋭い刃で街路樹の幹を難なく切り倒した。 〜劇終〜 |