市川雷蔵
市川雷蔵 480*480 69.4KB

いちかわ・らいぞう(1931-1969)

 歌舞伎/映画俳優。昭和六年、京都に生まれて間もなく、ゆえあって実父の義兄にあたる歌舞伎俳優・市川九団次(三世)の養子となる。昭和二十一年、市川莚蔵の名で初舞台を踏み、若手の研究会や武智歌舞伎に積極的に参加する。
 昭和二十六年、関西歌舞伎の長老・市川寿海(三世)の養子となり、八代目市川雷蔵を襲名。しかし、名門出身でないため役に恵まれず、映画界への転向を決意。昭和二十九年、大映の『花の白虎隊』に勝新太郎らと共に出演して主役格での映画デビューを果たす。翌年には溝口健二監督の『新・平家物語』で主人公・平清盛を演じて巨匠の薫陶を受ける。
 以後、続々と主演作を送り出し、特に柴田練三郎原作の『眠狂四郎』シリーズは狂四郎の決定版と言われる。映画の企画にも積極的に関与し、周囲の反対を押し切って主演した三島由紀夫原作の『炎上』(監督:市川崑/1958年)は高い評価を受ける。
 その後も意欲的に時代劇/現代劇の双方に出演し続けたが、癌を病み惜しまれながら夭折。現在に至るまで死後数十年を経ても人気を保ち続けている数少ない俳優である。

 上掲イラストは『ある殺し屋』(監督:森一生/1967年)のイメージ。向かって右側が成田三樹男、左側が野川由美子。

参考サイト:「web RAIZO雷蔵」 http://kadokawa-pictures.com/rai-sama/

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