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おおこうち・でんじろう(1898-1962)
映画俳優。福岡県岩屋村(現・豊前市)大河内に生まれる。大阪に出て就職。その後、澤田正二郎の新国劇に惹かれて第二新国劇に入団し、“室町次郎”の名で舞台に立つ。
しばらくして映画界に転じ、大正十五年に日活に移ると故郷の名を採った芸名“大河内傳次郎”に改める。伊藤大輔監督に見出されて『長恨』の主演として起用され、三部作『忠治旅日記』は記念碑的大作として映画史に残る。そして林不忘の原作による『丹下左膳』シリーズが彼の決まり役となり、隻眼隻手の姿と「姓は丹下、名は左膳」の台詞が一世を風靡する。
後に東宝に移籍して『ハワイ・マレー沖海戦』(監督:山本嘉次郎)や『わが青春に悔なし』(監督:黒澤明)などの現代劇でも活躍。戦後は新東宝から大映、そして東映へと移り、同じく戦前からのスターである片岡千恵蔵や市川右太衛門の脇を固めて多くの時代劇映画に出演した。
京都に広大な大河内山荘を作り、現在も観光客が訪れる名所となっている。
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