森雅之
森雅之 480*480 36.9KB

もり・まさゆき(1911-1973)

 舞台/映画俳優。文学者・有島武郎の長男として東京に生まれる(本名:有島行光)。昭和七年、京都帝国大学を中退して劇団テアトルコメディに入団し、築地小劇場の舞台を踏む。当初から新劇界のスターとなり、昭和十二年には文学座結成に参加した。
 戦中の昭和十七年、島津保次郎監督の名作『母の地図』で映画初出演。以降、溝口健二・黒澤明・成瀬巳喜男など巨匠といわれる映画監督の信頼を得て映画出演が増える。
 昭和二十八年の『雨月物語』では、あるシーンの撮影後に森雅之が煙草をくわえると、常に俳優に対して苛烈だった溝口監督が自分のライターで火をつけてやったという逸話が生まれ、昭和三十年に高峰秀子と共演した『浮雲』(監督:成瀬巳喜男)は究極の恋愛映画という評価を得る。昭和三十四年には父有島武郎原作の『或る女』(監督:豊田四郎)に出演した。
 その後も、晩年まで映画/舞台の第一線で活躍しつづけ、数多くの名作を遺した。

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