| にこは神様に○○される 2008/05/18 |
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『にこは神様に○○される』(○○にはナニの当て書き)。 これは18禁美少女系PCゲーム『Lien』『このはちゃれんじ』『てこいれぷりんせす!』等のシナリオを手がけた荒川工がガガガ文庫に書き下ろした初ライトノベルです。 ところで、荒川工はDeepな音楽(Rock)ファンであることでも知られますが、この作品に登場する真界の3人、クラウゼ、アンソニー、ブレグヴァドは、スラップ・ハッピー(Slapp
Happy)という知る人ぞ知るドイツ出身のバンドのメンバー、ダグマー・クラウゼ(Dagmar Krause)、アンソニー・ムーア(Anthony
Moore()、ピーター・ブレグヴァド(Peter Blegvad)、からいただいたものあり、また、主人公にこの友人である栗須そにあは、英国のプログレ・バンド、カーヴド・エア(Curved
Air)のヴォーカリスト、ソーニャ・クリスティーナ(Sonja Kristina)からいただいたものです。 |
| 『とある飛行士への追憶』 2009/04/02 |
| 『とある飛行士への追憶』を読む。 『とある飛行士への追憶』は2008年2月にガガガ文庫から発売されたライトノベル(作者は犬村小六)で、『このライトノベルがすごい!2009』の作品部門で10位になったくらいに話題になった作品ですが、実際に読んでみて、確かにこれは面白いと思いました。読んでいて物語の世界に引き込まれる魅力があるんですよね。これはライトノベルではなく、一般のエンタメ小説として発売されても評価されたんじゃないでしょうか。それぐらい文章もしっかり小説しています。 でわ、どんな物語かといえば『天翔るローマの休日』という言葉が一番ピッタリくるような気がします。結末はゲームで言うところの『ハッピー・エンド』ではなく『リアル・エンド』なのですが、もし『ハッピー・エンド』だったら、これほど印象深いものにはならなかったのではないでしょうか。同時代には秘匿とされていた物語が後日明らかになるという点では『マクロス・ゼロ』とも通じるものがありますね。 ところで、『終章』に出て来る『大瀑布手前でサンタ・クルスを追い回した真電搭乗員の生き残り』というのは、機種付近に『人をおちょくったようなビーグル犬』のイラストが描かれた真電に乗っていたパイロットだと思うのですが、この『人をおちょくったようなビーグル犬』って、おそらくスヌーピーをモデルにしているんでしょうね(もちろん、この物語世界にスヌーピーは存在しないのでしょうが)。 『ピーナッツ』ファンならご存知のとおり、スヌーピーはしばしば犬小屋を飛行機に見立ててレッドバロン(第一次大戦の撃墜王がモデル)と空想上の空中戦を行っているんです。ちなみにこのエピソードを元にした「暁の空中戦(Snoopy Vs. The Red Baron)」という曲が1966年に全米2位の大ヒットとなっています。 |
| 小説版『ナルキッソス』 2009/04/18 |
| 『ナルキッソス』を読む。 『ナルキッソス』はねこねこソフトのゲーム『銀色』『みずいろ』等を手がけたシナリオ・ライターである片岡ともがフリー・ソフトとして自身のHPにUPしたノベル・ゲームを新たに小説化した作品です。 内容的には原作ゲームとほぼ同じですが,原作ゲームがほぼセツミと優の二人だけで話が進行するのに対して,小説では蒔絵素子という第3者からの視点を加えることによって物語に広がりを持たせています。文章よりも台詞が多いノベル・ゲームでは二人だけでも十分に作品として成立しますが,挿し絵はあるにせよ,基本的に文章だけで表現しなければならない小説では,それだけではどうしても説明不十分になってしまいますからね。 またセツミと優の親についても描かれていたのが原作ゲームと大きく異なる点のひとつです。優の父親については想像通り最低な親でしたが,セツミの母親の想いがあれほどまでとは......ここがきちんと描かれていたからこそ,読み終わった後,二人のとった行動が単なる自己満足と思わずにすむんですよね。 また,小説版で新たに加えられていたセツミの最後の言葉が実に良いんですよね。実は原作ゲームをやたときに,私も素子さんと同じ思いにかられたのですが,この一言によって,何故優がそうしなかったのか,素直に理解することができました。 これはライト・ノベル・ファン以外の一般読者(特に若い人達)にぜひ読んでいただきたい青春小説の名作だと思います。 ごとPが描いた表紙と扉絵のイラストは実に可愛らしくて素晴らしいのですが,これだけを見て内容を判断されてしまうとねぇ...(^^;)。 |
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