『化物語(下)』を読む。
現在アニメが放送されている『化物語』の原作である『化物語(上)』を買って読んでみたら、これがアニメ以上に面白かったので、続編である『化物語(下)』も買ってしまいました。本2冊で3千円超は正直高いと思うけれど、これだけ面白いと文句も言えません。
というわけで、『化物語(上)』同様大いに楽しませていただいた『化物語(下)』ですが、この巻にはありゃりゃ木君の後輩の中学生で妹の元同級生である千石撫子の物語である『なでこスネイク』と、ありゃりゃ木君の同級生で成績学年TOPの委員長、羽川翼の物語である『つばさキャット』の2作品が収録されています。
『なでこスネイク』は基本的には千石撫子の物語なんですが、それよりも百合でBLなスポーツ少女の神原駿河の方が目立っている気がします...というか完全に目立っています。決して千石撫子という少女が無個性というわけでも魅力に乏しい訳でもありませんが、いかんせん相手が個性の固まりのような神原駿河では影が薄くなってしまうのも仕方がありません。もっとも、あっりゃりゃ木君を取り巻く『普通では無い』少女達の中にあって、千石撫子の『普通』さはこれはこれで大きな個性なんですけれどね。
『つばさキャット』では羽川翼の隠された気持ちが明らかになるのですが、これを知った後で『なでこスネイク』で撫子がありゃりゃ木君に会いに来た後の翼の台詞とか、まるでキスを誘うような仕種をする場面とかを読むと、ほんと切ないものがあります。想い人から他の女生徒の恋愛相談をされるなんて、これほど残酷なことはありません。まったく、ありゃりゃ木君の朴念仁ぶりときたら美少女ゲームの主人公クラスですよ。でも、そいういう自分の気持ちを表に出せずに溜め込んでしまうのもまた羽川翼の弱さなのかもしれませんね。まぁだからこそアイツが出てきちゃったわけですが...
しかし、『つばさキャット』の最大の山場は、実のところ、ありゃりゃ木君と戦場ヶ原様との初デート(但し保護者同伴)なんですよね。あの満天の星空の下での会話はありゃりゃ木君じゃなくても萌えてしまいますよ。そして、ありゃりゃ木君を送り出すときの『ツンデレサービス』。これにはもうHPをほとんど持っていかれちゃいましたね。まさに『戦場ヶ原、蕩れ!』って感じで、いやぁ、戦場ヶ原ひたぎというキャラは近来稀に見る逸材です。 |