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木枯らしに吹かれて、木々の葉が枝から旅立ち始めています。
大地までたどり着いたいろいろな色の葉っぱは、公園のあちこちに
散りばめられて、まるで絵を描いているかのようです。
今日は、紅葉狩りの日です。
公園に着いた子供たちは、枝に残っている葉っぱの色には
見とれていますが、どんぐりやまつぼっくりを集めるのに熱中していて、
落ち葉にはあまり関心がないようです。
夕日が公園を照らし始めようとしています。
子供たちが帰ろうと集まり始めたころ、近所に住んでいる子でしょうか、
一人の女の子が手提げ袋一杯の落ち葉を持って、子供たちのところへ
近づいてきました。
そして、真っ赤に色づいた落ち葉を手にしながら、
「葉っぱ、たくさん集めたんだけど、持って帰らない?」
と、言いました。
子供たちは、落ち葉を見ると、顔を見合わせていましたが、
その中の一人が言いました。
「きれいだけど、もう枯れちゃっているから、いいよ」
「枯れてなんかいないわ。ちょっと手を出してみて」
そう言うと、女の子は、葉っぱを夕日に透かした後、
手で包むようにして、子供たちの前に差し出しました。
子供たちは、半信半疑でしたが、それでも女の子を囲むようにして、
女の子の手に、各々手を差し出しました。
その途端、子供たちは、驚きながらもうれしそうに言いました。
「あったかーい」
「小さなたき火みたいだ」
一枚の落ち葉のまわりにあるのは、子供たちみんなの笑顔でした。
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