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「月夜の誕生日」
岩瀬成子・作/味戸ケイコ・絵
久々に味戸ケイコさんが絵をつけている本ということで、
あまり文章は期待しなかったのですが、いい意味で期待を
裏切ってくれた傑作です。
誕生日を迎えた万里は、プレゼントをもらいます。
とてもうれしかったのでしょう、万里はプレゼントを
身に着けたまま、眠ってしまいのですが、同じ日が誕生日の
いきものたちが、次から次へと出てきます。
いろいろちょうだいと言われて、万里は、少しなにかを
あげるのですが、岩瀬さんの描かれる淡々とした、万里の
心映えは、たとえようもなくきれいです。
そのせいで、月夜に奇跡が起きるのですが、この場面での
味戸ケイコさんの絵は、いいようもなく、きれいで、どこか
寂しげで、美しいです。
絵の良さは言うまでもないのですが、誕生日の心映えの
透き通るような美しさを描いた岩瀬さんの文章も、かなり
心にしみるものがあって、とてもいい物語だと思いました。
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