よみました
わたしの読んだものがたりの感想です

「虎落笛」
富安陽子・作/梶山俊夫・絵


 この絵本の題名は、「もがりぶえ」と読みます。
 虎落笛とは、冬の風が木々にあたって鳴る笛のような
音のことを言いますが、この絵本は、絵と文字で、見事に
風の音を表現しています。
 富安陽子さんのお話らしく、じわりじわりと風が強く吹く
様子を、見事に表現しています。
 その意図を受けたように、梶山俊夫さんの絵は、とても
激しい勢いで、迫ってきます。
 最大の特徴は、文字で風が虎のように迫る様を描いて
いることで、最近の絵本では、あまり見かけない表現法を
用いています。
 それゆえに、お話と絵が一体となって、虎のような風の
吹く様子を音として迫ってくるのだと思います。
 冬の寒さと、寂しさと、風の厳しさを、ものの見事に
表現した、すばらしい絵本だと思います。  


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