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「長崎少女シェフ物語」
堀 直子・作/中釜浩一郎・絵
堀さんの作風を思う存分堪能できる物語だと思います。
一直線な感じで、勢いのある、それでいて、どこか
繊細で現実的な描写で、明治の頃の長崎を見せてくれます。
題名の通り、シェフを目指す少女の物語なのですが、
とりまく人々が、いきいきと描かれていて、そのせいか、
少女のひたむきさが、より一層際立っています。
絵は、写実的な感じで、柔らかいタッチですが、お話に
力強さがあるだけに、かえって合っていると思いました。
長崎が舞台なだけに、会話は長崎弁で書かれています。
はじめて読むと、最初のうちは、わかりにくいかも
しれませんが、読み慣れてくると、テンポの良さのせいか、
長崎弁が心地よく感じられます。
なにか力を分けてもらえるような、芯の強さをもらえそうな
そんな気持ちになれる物語です。
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