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「うらない少女セイラ」
堀 直子・作/三村久美子・絵
堀さんの描かれる物語は、どこか力強い感じを持っていると
思うのですが、この本は、力強いというよりは、芯が強い印象を
受けました。
現実感の強い設定の多い作風でもあると思いますが、この本も
その良さは、十分に楽しめます。
のっけから、イタチの子が亡くなって、主人公のセイラの
おとうさんがリストラにあうという、どうみてもしあわせとは
思えない状況から、物語は始まります。
絵は、どちらかというと、絵本的ではなく、コミック的な
感じを受けましたが、物語そのものが強いだけに、かえって
合っていると思いました。
セイラの、まっすぐな性格と、気持ちの強弱が、亡くなった
イタチの子を通して見事に描かれています。
じわじわと、確実に書かれているなあという文章なので、
読み出すと引き込まれるところがあって、一気に読みました。
最後の場面が、前向きそうでいて、なんの解決も見ていない
ような気もしましたが、かえって現実味があって、おもしろいと
思います。
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