よみました
わたしの読んだものがたりの感想です

「りかさん」
梨木香歩・文


 この本は、「西の魔女が死んだ」と同じくらい、
おばあちゃんがいきいきと描かれていて、作者の
思い入れの強さを感じました。
 ただし、この物語で主人公になるのは、なぜか
同じ名前で、ようこさんの手元にやってきた、
「りかさん」という名前の人形です。
 出てくる人形全てが主人公ではないかと思える
くらい、いろんな人形の、語り口調という形式で
物語は展開していきます。
 ある意味で、ようこさんは、りかさんに助けられ
ながら成長していくのですが、その過程が、戦争の
影を帯びてはいるものの、とても現代的で、
おもしろいです。
 残念ながら、ひな祭りは、まったくといっていいほど
知りませんが、ひな祭りを知っている方でしたら、
別の視点で読めて、違う感想が出てくるかもしれないと
思います。
 これは、梨木香歩さんならではの作風かもしれませんが、
ところどころで、決めの台詞が出てきます。
 これがとても心に響いて、さらりとした感じの物語で
ありながら、どこか読み手を惹き付けるものがあると
思いました。
 隠れた名作だと思います。


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