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「ふとふり返ると」
近藤喜文/文・絵
厳密に言えば、この本は絵本ではないかも知れません。
まして童話でもないかも知れません。
ですが、わたしにとっては、とてもすてきな絵本であり、
物語なので、こちらに書く事にしました。
作者の近藤喜文さんは、「耳をすませば」など、
スタジオジブリの映画を数多く手がけたアニメーターです。
原画を担当する事の多かった近藤さんが、街で見かけた
さまざまな光景をスケッチし、そこに文章を添えたのが、
この本です。
ほんとに何気ない街の光景なのですが、何気なさゆえに
気づかなかったり、忘れてしまっていたりしている、
そういう光景を、ふと思い出させてくれるのです。
添えられている文章は、スケッチした光景の空気を
伝えてくれます、それは話し声だったり、お天気だったり、
影や物音だったり、さまざまです。
見た光景をありのままに描いているだけに、作り物でない、
身近な感じを強く感じますし、ちょっとした発見、たぶん、
気づかないだけの大切な何かに触れたように感じるのでしょうね。
ほんとうに、すてきな物語だと思います。
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