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「ふしぎな青いボタン」
安房直子・作/田中槇子・絵
安房直子さんの物語にしては、影の無い、明るい
感じと、テンポのよさがあります。
不思議なボタンに不思議なマント、それに少女と
これまた不思議なうさぎが出てきますが、なぜか
不思議さが無くて、どこか日常のにぎやかさを映して
いるような雰囲気を持っています。
ボタンがなにを思ったのか、突然逃げ出して、
それを探すのですが、ボタンを探す絵が見開きで、
とてもきれいです。
影が無いせいか、さらっとした感じの物語で、
冬眠している熊も、どこかのどかな雰囲気で、
暖かさが伝わってきます。
で、この暖かさが、ボタンの秘密でもあって、
ラストの場面で、強い印象を与えてくれます。
なぜボタンなのか、そしてボタンのくれるもの、
春が来たというよろこびを、思いっきり表現している、
ほんとうに暖かい物語です。
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