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「しろいしろいえりまきのはなし」
安房直子・作/渕上昭広・絵
この物語は、一見すると幸せそうで、さらりと
読み流してしまえるくらい、軽い感じの文章で書いて
あります。
でも、どこか引っ掛かるものがあって、えりまきが
なぜ出てきたのかを考えながら読むと、とても怖い
感じのする物語だと思います。
うさぎの一家の末っ子が、さらわれて消えてしまった
ところから、この物語は始まります。
末っ子は、猟師に撃たれて、えりまきになったことを、
人間に化けて探しに来たうさぎは知るのですが、それを、
猟師の娘に言ってしまいます。
その事実を知った猟師の娘は、うさぎの一家に住みたいと
言い出して、うさぎの一家は、「えりまきやさん」を
開店させてしまい、これが繁盛して、めでたしめでたしと、
なっちゃうのですが、最初に出てきた末っ子が、えりまきに
なってしまったことは、途中でどうでもよくなってしまって
いるあたり、意図的だとすれば、かなり怖いです。
ただ、いろんな意味に解釈できる物語だなあとも思えるので、
一概に怖いだけではないのかも知れません。
えりまきのしろい色が、悲しいくらい鮮やかです。
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