コミックをばらまいて 〜読んだコミックのお話〜


「くらしのいずみ」

谷川史子さんの新刊です。
少女誌ではなく、青年誌からの初めての発行ですが、作風は
特に変わっているわけではありません。
谷川さんは、寂しい設定の短編で最も読ませる印象がありますが
今回の単行本には、久々に収録されています。
「4軒目・矢野家」は、いかにも谷川さんらしい作品で、
完成度の高さもさることながら、懐かしさもありました。
絵も変化がなくて、昔からの谷川さんのファンには、お勧めの
一冊だと思います。
もともと初版が少ない作家さんですが、初めて青年誌から
発行したせいもあり、初版を手に入れたい方は、速攻で
買った方がいいかもしれません。

「シシ12か月」 わかつきめぐみさんの恒例になった(?)年に1回の発刊です。 実際に発売になったのは2007年11月(だったかな?)ですが、 なかなか感想が書けませんでした。 とても大好きな方なのですが、掛け値なしに面白いです。 しんみりくるお話も好きですが、なんといっても1980年代を 彷彿させる「ななくさがゆ」は傑作というか絶品です。 単純なネームで、異様な盛り上がり、懐かしい人にはたまらない、 そうでない人には斬新(に見えるとうれしいです)、まあ、ここで なんじゃかんじゃ書いても伝わらないので読んでほしいです。 カラーページに、わかつきさんにしては初めてなのかわかりませんが、 写真を使用したりしています。 2008年初っ端に読むにはいいかもしれないなあと思っています。 ただ、発行部数が少ないので、初版は売れていなければ探すのが 大変かもしれません。
「はじまりのはこ」 よしづきくみちさんの短編集です。 「魔法遣いに大切なこと」の原作で、よしづきくみちさんの絵が 好きになってしまったので、短編集が出ると同時に買いました。 5つの短編が収録されています。 絵は言うまでもなく好きで、ショートカットの女の子のかわいさは 言いようがないくらいなのですが、お話の方が思った以上に 良くできているのには、新鮮な驚きを感じました。 安直なお話かなあと思っていたのですが、奥が深いというか、 考えさせられるところがあります。また、お話の流れがとても きれいで、それゆえにラストシーンは、儚げなきれいさがあります。 おそらく初版発行部数はそんなに多くないと思いますので、初版を 入手したければ見つけたら即買いになるでしょう。

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