The Bends /Radiohead
イギリスの五人組、驚異的にスケールを増した二作目。演奏、曲とも実に力強く、90年代有数のアルバムと言えるでしょう。こういうふうに化けるとは思いもしなかったです。ファルセットで漂うボーカルの背後からバック陣がせり出て、痙攣してうなりをあげていくようなダイナミズムに富んだ演奏。よそではなかなか出会えない類の迫力があります。プロデュースはジョン・レッキー。良い仕事。特に割れかかった音をそのまま入れた勇気に拍手!日本盤のボーナス・トラック二曲も良い出来です。
ライブ映像を見ると、これまた独特な雰囲気。ドラムとベースはステージ後方に寄り添ってアイコンタクトを取れる立ち位置をキープ。フロントは三人。向かって左の長身二枚目ギター、エド・オブライエンは意外に高い声でコーラスをつける。中央のトム・ヨークはギターを持ったり持たなかったりでボーカルメインのパフォーマンス。とにかく自分たちの音が観客に及ぼす作用について強い自信が伺えます。余裕あるもの。で、遊撃的なポジションが右手に居るギター/キーボード/SE担当のジョン・グリーンウッド。こーいつが見るからにアブナイのですわ。何をやるかわからん没頭性偏執狂という感じで、うつむいて妙な機械をいじくったり、いきなりパワーコードをぶちかましたり。異常なスリルは彼から発せられてますね。そういう5人からなるアンサンブルは、結果として信じがたいような高揚感のなかに軋みがあり、ロックそのもの。これは人気出て当然だぁ、と思ったことです。素晴らしい。出た時に聴かなかったの大後悔です。
'95年3月 東芝EMI : TOCP-8489
1999/12/14
The Very Best Of...1977-86 /Elvis Costello & The Attractions
リバプール出身、ベスト盤。各種の編集盤が出ていますが、初期の代表曲をてっとりばやく聴くには最適の一枚ではないでしょうか。「Alison」「Pump It Up」「Peace, Love And Understanding」「Oliver's Army」「Accidents Will Happen」「High Fidelity」「Everyday I Write The Book」「Shipbuilding」等など全22曲。アルバム単位で聴くと、こねくりまわしたあげくポップと言えないものになってるケースが多々あるように思いますが、こうして並べるとやはり良い曲書ける人やなあと実感します。
発売'94年 Demon : dpam 13
1999/12/1